スマホの容量不足にWi-Fi HDDという選択はアリ? 実際に試してみた(1/3 ページ)

» 2016年12月10日 07時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 スマートフォンやタブレットは、ある程度ストレージの容量が大きいモデルでも、ユーザーがデータを自由に保存できる容量はせいぜい数十GBといったところ。大容量モデルでも、メモリカードスロットを備えた機種でも、一気にTB級の内蔵ストレージを確保することは非常に困難だ。

 一方、動画データは一つのファイルで数GBから十数GBのサイズになることも珍しくないし、また個々のファイルサイズはそれほど大きくなくてもPCレスで作業するため、スマホで大量のデータを持ち歩きたいというニーズは少なくない。うっかり容量の小さいスマホやタブレットを購入してしまい、後から不便さに気付くケースもあるだろう。

 こうした場合に重宝するのが、スマホやタブレットから直接ワイヤレスで利用できるWi-Fi対応のポータブルHDDだ。今回はWi-Fiルーターや外付けHDD製品でおなじみのバッファローが販売している「ミニステーション エア」シリーズの最新モデル「HDW-PDU3-C」を試してみた。

HDW-PDU3-C 「ミニステーション エア(HDW-PDU3-C)」。USBの有線接続に加えて、Wi-Fiでの無線接続にも対応したポータブルHDDだ。2016年8月に発売された最新モデルで、容量1TBの「HDW-PD1.0U3-C」と2TBの「HDW-PD2.0U3-C」が用意されている

USBポータブルHDD+Wi-Fiでスマホやタブレットからも使える

 HDW-PDU3-Cを端的に説明するならば、Wi-Fi接続にも対応したUSBポータブルHDDとなる。ノートPCなどにUSBケーブルで接続できることに加えて、本体に内蔵されたWi-Fi機能をオンにすることで、スマホやタブレットから無線経由での読み書きも行える。いわば二刀流の製品というわけだ。

HDW-PDU3-C ケーブルを本体に収納するような機構こそないものの、外観は一般的なポータブルHDDと相違ない。ただしサイズは84(幅)×145(奥行き)×18(高さ)mmとやや大きめだ
HDW-PDU3-C 製品の付属品。USBケーブル、USB-AC変換アダプターの他、ACケーブルも付属する
HDW-PDU3-C 側面には外部機器を充電するためのUSBポートがある
HDW-PDU3-C ACアダプター用の電源端子、USB 3.0ポート、Wi-Fi接続用のAOSSボタンを備える

 本製品の利用スタイルは、有線接続時と無線接続時とで全く異なる。まず無線、スマホやタブレットから利用する場合は、本体の電源ボタンを4秒間長押しすることでワイヤレス機能が有効になるので、スマホやタブレットで本製品固有のSSIDを探して接続する。

 次にスマホやタブレットで専用アプリ「MiniStation Air2」を起動すると、本製品のHDDに保存されたファイルを「写真」「ミュージック」「ビデオ」といったカテゴリーごと、あるいはフォルダ単位で表示できるので、必要なファイルを選んで表示もしくは再生を行ったり、ダウンロードしたりできるという仕組みだ。

HDW-PDU3-C 本体上の丸い電源ボタンを4秒間長押しするとワイヤレス機能がオンになり、マークが青く点灯する
HDW-PDU3-CHDW-PDU3-C スマホで本製品のSSIDを探して接続を行う(画像=左)。対応する周波数帯域はIEEE 802.11b/g/nで、5GHz帯には非対応だ。スマホで専用アプリ「MiniStation Air2」を起動すると、自動的に接続が始まる(画像=右)
HDW-PDU3-C 上段の「MiniStation Air」をタップすると、スマホにWi-Fiで接続したHDD内のファイルを「写真」「ミュージック」「ビデオ」といったカテゴリーごと、またはフォルダ単位で表示できる

 一方、PCからデータを読み書きする場合は、一般的なポータブルHDDと同様、USBケーブルで有線接続する。先ほどと違って電源ボタンを押す必要はなく、USBケーブルでつなぐだけでバスパワー駆動のHDDとして認識され、読み書きが可能になる。ケーブルを収納するギミックこそないが、見た目も含めて一般的なポータブルHDDと全く同じだ。

HDW-PDU3-C PCとの接続方法は一般的なポータブルHDDと変わらない

複数の給電方法に対応、内蔵バッテリーでスマホの充電も可能

 さて、ここまで読んで「おやっ、スマホやタブレットと組み合わせて使う場合の電源はどうなってるの?」と不思議に思った人もいることだろう。一般的なUSBポータブルHDDはバスパワーでPCから電力を得て駆動するが、本製品をスマホやタブレットと組み合わせる場合は、PCから給電できない。スタンドアロンの状態では、一体どうやって電源を確保するのだろうか。

 本製品をスタンドアロンで使う場合、電源の供給は2通りの方法がある。一つは付属のACアダプターにUSBケーブルを接続して利用する方法だ。コンセントが近くにあるところでは、この使い方になるだろう。本製品はUSBケーブル以外に、専用の給電ケーブルも付属している。この場合も、コネクターが違うだけで、ACアダプターを用いてコンセントに接続することに変わりはない。

HDW-PDU3-C USBケーブルをアダプター経由でコンセントに接続して給電する
HDW-PDU3-C 専用の給電ケーブルを利用する方法もある。PC接続時にUSBバスパワーでの駆動ができない場合などはこちらを使う
HDW-PDU3-C 専用の給電ケーブルを使う際もやはりアダプターを用いてコンセントに接続する

 もう一つはバッテリー駆動だ。本製品はバッテリーを内蔵しており、約4時間の充電で最大10時間の動画の連続再生が行える。これにより完全なワイヤレスの状態で、Wi-Fi経由の読み書きができるというわけだ。このバッテリー機能はなかなか強力で、モバイルバッテリーさながらに、スマホやタブレットを充電することもできるというから面白い。

HDW-PDU3-C 本体内蔵のバッテリーを使ってスマホなどを充電することも可能だ。ちなみに容量は3020mAh

 ちなみにUSBケーブルによるPCとの有線接続と、Wi-Fiによるスマホおよびタブレットとの無線接続は、それぞれが排他となっており、前者で接続している場合は後者は有効にならない。後者で接続している場合に前者の接続を行うと、Wi-Fiは切断される。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月14日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  3. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  4. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  5. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  6. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  7. ワコム上位機に肉薄? 10万円で18.4型4K! 高コスパ液タブ「GAOMON Pro 19」の長所と弱点 (2026年03月13日)
  8. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  9. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  10. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年