まずはDiskStationに集約したデジタルデータを活用するために必要な以下の拡張パッケージをインストールしよう。
これらはすべて初期インストール時の推奨パッケージに含まれているため、すでに導入済みとなっているかもしれない。拡張パッケージの導入が終わったら早速、デジタルデータを集約していく。メディアタイプ別に紹介しよう。
画像の管理・閲覧にはPhoto Stationを利用する。Photo StationにはWebインタフェースがあるが、Windows10/Android/iOSの専用アプリ「DS Photo」も用意されており、デバイスごとに最適化されたインタフェースで利用することができる。
写真はスマートフォンで撮ったままのもの、デジカメで撮影後、PCに保存しているもの、オンラインストレージのバックアップなど、さまざまなところに分散しがちだ。DiskStationの「photo」フォルダに手作業でコピーしてもよいが、各デバイス用のDS Photoから行うとバックグラウンドで実行してくれるうえに、複数フォルダに分散した写真・画像をまとめてコピーしたり、今後、新しく写真を撮るたびに自動的にDiskStationに転送されるようになる。
Photo Stationは写真だけでなく動画も扱うことができるが、DRMで保護されたTV録画は管理することができない。TV録画をDiskStationに集約するにはsMedio DTCP Moveを利用しよう。
sMedio DTCP MoveはDTCP-IPに対応したレコーダーから、録画データをDiskStationにムーブ(移動)するためのパッケージ。他のパッケージと異なり、有償(8.5米ドル:約1000円)であること、移動した録画データは専用ソフトsMedio TV Suite(Windows用:1400円)でしか視聴できないことには注意が必要だ。Android用のsMedio TV Suite for Androidは無償だが、TV番組の視聴にはプレミアム機能の「DTCP-IP TVプレーヤー」(700円)が追加で必要となる。
Audio StationはDiskStationに保存された音声ファイルを管理・再生するためのWebアプリケーション。音楽ファイルを/musicフォルダに放り込んでおけばよい。
Audio StationのメリットはPC側のリソースをあまり消費しないところだが、使い慣れているiTunesで聴きたい、という人もいるだろう。その場合にはiTunes ServerをインストールすればiTunesライブラリを共有することができる。もっとも、NAS機能を使ってシンプルに[iTunes Media]の場所をDiskStationのmusicフォルダにしてしまってもいい。
映像・動画・音楽を楽しむ方法はもう1つある。Windows Media PlayerやPlayStationなど、DLNAメディアプレイヤーでそれらのメディアコンテンツを再生する方法だ。DiskStationでメディアサーバーを有効にすれば、同じネットワーク内のメディアプレイヤー側で検出、再生することができる。
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