Ryzenの大反響は様々なパーツの動向に及んでいる。
分かりやすいところではCPUクーラーだ。上位のRyzen 7 1800X/1700Xにはリファレンスクーラーが同梱しないが、別売りのSocket AM4対応クーラーもまだ充分にはそろっていないのが現状だ。
対応を明記しているのは2016年末に登場したMSI「CORE FROZR L」や、先週末に売り出されたサーマルテイクの「Contac Silent 12」(税込み3000円前後)など一部に限られ、既存の多くの現行モデルはAM4用リテンションキットの流通を待つ状態になっている。
ただし、マザーボードのような枯渇には陥っていない様子だ。ドスパラ パーツ館は「ツメに引っかけるタイプのクーラーならAM3対応のものでも使えるものもあるようで、AM4正式対応のクーラーも品切れの心配はなさそうです」という。
「Core i」シリーズに関しては価格改定のウワサが広まった。ライバルが有力な製品を投入したら、対抗措置として自社製品のコストパフォーマンスを高めるというわけだ。過去にはそうした背景を思わせる事例も実際に何度かみられたが、現時点では偽りの情報のようだ。すべてのショップが「メーカーからそういう話はきていない」と首を横に振る。
某ショップは「海外のどこかのショップが旗艦店限定で独自にCore iの値下げを実施したのを、Intel主導だと勘違いしたソースが広まったらしいです。まあ、それがまことしやかに語られるくらいの存在ってことですよね、Ryzenというのは」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.