ベンチマークテストの結果を以下に掲載する。
CINEBENCH R15のCPUスコアは335で、CPUの性能をきっちり発揮できていることが分かる。CrystalDiskMarkで計測したSSDの性能は、PC向けのSSDとしては特に目立つものではないが、HDDとは比べるまでもなく優秀で、快適なレスポンスで使える。
PCMark 8は、Webブラウザやエンターテイメントを含む家庭での作業(Home)、クリエイティブな作業(Creative)、基本的なビジネス作業(Work)をシミュレートするテストだ。突出したスコアではないが、ひと通りの作業をこなせる水準にあることを示している。CPU内蔵グラフィックスを利用しているため、3D描画性能は高いとはいえないが、ブラウザベースのゲームやMMO RPGなども多少画質設定を妥協すればひと通り楽しめるだけの性能はある。
PC版のマインクラフトのデモ版(デフォルト設定)を試してみたところ、1280×720ピクセルでは100fps以上、1920×1080ピクセルでも80〜90fps前後のフレームレート(FRAPSで計測)が出ており、スムースにプレイが楽しめた。
動作音については、アイドル時や低負荷時は静かで、意識すれば動作音が分かるという程度だ。ゲームなどで高負荷をかけるとそれなりに大きくはなる。
発熱は本体左側の底部が中心だが、最も発熱が高い部分でも37.5度とそう高くない。手が多く触れるパームレスト面は高負荷時でもほとんど発熱を感じない。放熱性能は非常に優秀で安心感があるといえるだろう。
前面正面5cmの距離からの測定(室温20度/暗騒音:33.4dB) | |
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アイドル時: | 34.6dB |
低負荷時: | 34.8dB |
高負荷時(3DMark): | 48.6dB |
高負荷時(CINEBENCH): | 48.1dB |
3DMark/SkyDiver 2回実行中の最高温度 | |
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キーボード: | 左30度/右28.5度 |
パームレスト: | 左27.5度/右26.5度 |
本体底面: | 左37.5度/右30度 |
スタンダードということで、最新PCとしては特別に高速というわけではないが、最新ならではの技術の進歩をしっかり生かした構成となっている。機能面でも絞りすぎていないため、日常操作が快適にできるのはもちろん、オフィス、エンターテイメント、ゲームまで、しっかり楽しめる仕上がりだ。
ツクモでの販売価格は、7万4800円(税別)だ。しっかり使える性能とリーズナブルな価格を両立しており、PCの入門用としては間違いない1台といえる。これからPCを活用して知見を広めていきたい新社会人や新入生にもピッタリだろう。
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