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エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 クラウド連携・リモートアクセス編2017年春はこれを買う!(3)(1/5 ページ)

» 2017年04月22日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 前回まではNASのセットアップや基本機能まわりについて比較した。最終回は、昨今のトレンドとなりつつあるクラウドとの連携機能と、スマホやタブレットを連携した外出先からのリモートアクセス機能についてチェックする。

 文末では、これまでの全テストの結果をもとに2017年春の「エントリー向けNASキット」のベストバイを決定する。

 ←・第1回:エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 組立・セットアップ編

 ←・第2回:エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 読み書き速度・駆動音・バックアップ設定編

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その6:クラウド連携

 最近のNASはクラウドとの連携機能を備えており、NASに保存したデータを自動的にクラウドにバックアップできる。バックアップ先が遠隔地となるため、USB HDDへのバックアップに比べて災害などに強いという利点がある。

 対応するクラウドサービスは各社さまざまだが、サポートするサービス数を比較しても意味がない。なぜなら台湾メーカー製のNASは中国などで多く使われているクラウドサービスも多くサポートしており、これらを日本国内で使う機会はまずないと考えられるからだ。むしろ著名なサービスにおいて、どれだけ分かりやすく、きめ細かな設定が行えるかが重要だ。

 今回は、個人向けサービスとしてメジャーであり、各社が共通してサポートしているオンラインストレージサービス「Dropbox」との同期方法について、各社の製品を比較していこう。同じメーカーでDropboxとの連携機能を持つアプリが複数ある場合は、最もメジャーであると思われる方法に絞って紹介する。

Synology「DS216j」のクラウド連携

 「パッケージセンター」から「Cloud Sync」を探してインストールを行う。起動するとクラウドサービスの選択画面が表示されるのでDropboxを指定。認証を行ったのち、ローカルとリモートのパス(フォルダ)および同期の方向を設定。必要に応じてフィルターのルールを追加して設定を完了すると、すぐに同期が開始される。

 NASとDropboxそれぞれで対象のフォルダを指定できるほか、同期の方向も設定できる。さらに再リンクした際にローカルで削除されていたファイルをどう扱うかなど、利用者目線での細かいオプションが用意されており、設定画面も分かりやすい。

 履歴画面を見ることで過去にアップロードもしくはダウンロードされたファイル名も見られるので、正しく転送されているかひと目で分かるほか、同時転送数も指定できるなど、きめ細かさは他社と比べても頭一つ抜けている。5点満点で5点。

photo 「パッケージセンター」から「Cloud Sync」を探してインストールする。ちなみに前回でUSB HDDへのバックアップに使用した「Hyper Backup」もDropboxとの連携機能を備える
photo 起動するとクラウドサービスの一覧が表示されるのでDropboxを選択する
photo Dropboxの認証画面が表示されるので「許可」をクリック。なおこの時点でDropboxにログインしていない場合はDropboxのログイン画面が表示される
photo ローカルパスとリモートパスを指定したのち、同期方向を3つから選択する。暗号化にも対応する
photo 確認画面が表示される。問題なければ「適用」をクリックして完了させる
photo 完了。ホーム画面に戻ると設定の概要が表示されている。細かい内容を見るには上部のタブを切り替える
photo 必要に応じてファイルの拡張子やサイズでのフィルタリングが可能
photo 転送速度も設定できる
photo 履歴画面を見ることで過去にアップロードもしくはダウンロードされたファイル名も見られるので、正しく転送されているかひと目で分かる
photo 同時転送数や再リンクした際の挙動なども設定可能

QNAP「TS-231P」のクラウド連携

 「App Center」から「Cloud Drive Sync」を探してインストールを行う。手順は前述のSynologyとよく似ており、まずDropboxの認証を行ったのち、ウィザードに従って同期ジョブを作成する。設定する項目はローカルおよびリモートの場所のほか、ファイル名が競合したポリシー、フィルターや同時処理ファイル数など多岐にわたる。

 設定はかなりきめ細かく、他社にはない日付指定での同期やスケジュール設定の項目が用意されているのも特徴だ。必須設定ではない項目もウィザードに組み込まれており、画面遷移が多いことから設定時の手間はかなりかかる。

 ウィザードは主要項目のみ、オプションは必要に応じて設定するSynologyとは対照的な設計だ。またログについてはジョブの開始と終了のみで、個別のファイルの転送状況が見られないのはややマイナス。5点満点で4点。

photo 「App Center」から「Cloud Drive Sync」を探してインストールを行う
photo アプリを起動して「クラウドアカウント管理」→「アカウントの作成」をクリック
photo Dropboxを選択して「サインイン」をクリック
photo Dropboxの認証画面が表示されるので「許可」をクリック。なおこの時点でDropboxにログインしていない場合はDropboxのログイン画面が表示される
photo 表示内容が問題ないことを確認してOKをクリックするとアカウントの作成が完了する
photo 続いて「同期ジョブの管理」に切り替えて「ジョブの作成」をクリック
photo 新しい同期ジョブのウィザードが起動する
photo ローカルの場所を選択したのち、さきほど作成したDropboxのアカウントを選択。次いでリモートの場所を指定する
photo スケジュールを選択する。英語の直訳なのか意味がやや分かりづらい。今回は「連続」を選択
photo 競合が発生した場合のファイル名の変更や置換などのポリシーを設定できる
photo フィルタリング設定はサイズやファイルタイプのほか日付でも設定できる
photo 同時処理ファイル数などを設定できる。かなり細かい設定項目までウィザードに含まれているのが特徴
photo 内容に問題がなければ「次へ」をクリックして設定を完了させる
photo 「同期ジョブの管理」画面では進行中のジョブの状況が確認できる
photo ホーム画面では実行中のジョブや次のジョブなどの状況が見られる
photo ログはジョブの開始と終了のみで、個別のファイルの転送状況は表示できない
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