スマホやタブレットの普及により脚光を浴びているのが、リモートアクセス機能だ。ルーターを超えて外出先からアクセスできれば、NAS上の写真や音楽、動画を外出先で閲覧したり、またスマホの写真を外出先から自宅のNASにアップロードすることが可能になる。
外出先からNASのアクセスと言えば、かつてはサードパーティーのダイナミックDNSを用いてアクセスする製品が多く、ルーターのポートを開けるなどの設定が必要だった。最近ではNASメーカーが用意するクラウドサービスにNASを登録し、そのIDを使ってログインするというシンプルな仕組みが主流だ。
これらは製品のユーザー登録を兼ねている場合もあり、メーカーがこのような形で管理するのは極めて合理的といえる。UPnP対応ルーターを使えば手動でポートを開けるなどの手間もかからない。
今回はリモートアクセスの例として、スマホを使って外出先から自宅のNASにアクセスし、写真を参照するためにどのような設定を行えばよいかを見ていく。
初回セットアップ時に手順をスキップしていなければNASに「Photo Station」がインストールされているので、スマホ側に専用アプリ「DS Photo」をインストールすることで写真の閲覧が可能になる。
外出先からのアクセスにはリモート接続サービス「QuickConnect」を利用するが、これも初回セットアップ時に定められた手順をスキップしていなければIDの取得が完了し、機能自体も有効になっているはず。4製品の中でハードルはもっとも低い。5点満点で5点。
初回セットアップでは必要なアプリがインストールされていないため、AppCenterから「Cloud Link」をインストールし、リモート接続サービス「myQNAPcloud」を有効化して外部からアクセス可能な状態にする。さらに「Photo Station」で共有写真を表示できることを確認したのち、スマホ側に専用アプリ「Qphoto」をインストールすることで閲覧が可能になる。
前述のクラウド連携と同様に、機能そのものに大きな不足はない。しかし、「Cloud Link」のインストール、名前や誕生日も必須とされるmyQNAPcloudの登録、そしてスマホへのアプリのインストールと作業量が多く、途中でくじけてしまう初心者も多いだろう。5点満点で3点。
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