デジタル絵に関心があって、イラスト投稿プラットフォーム「pixiv」を知らない人は今やほとんどいないだろう。2007年にスタートしたpixivは、翌年には月間4億PVに。10周年を迎える17年現在、会員数2300万人、月間26億PV(2月時点)の巨大サービスに成長している。
しかし、そんなpixivも近年ある問題を抱えていた――「ユーザーの作品投稿頻度が落ちていた」(清水智雄 プロダクトマネージャー)
これを打開するために、彼らが始めたのがお絵描きサービス「pixiv Sketch」。簡単に言えばWebブラウザやスマホアプリ上でイラストを描いて共有できるサービスだが、そこにはAI(人工知能)による“魔法”も隠されている。
2015年に始まったpixiv Sketchは、Webブラウザやアプリ上でイラストを描いて投稿し、ユーザー同士でコメントを付けたりできるもの。ピクシブは同サービスを「コミュニケーションプラットフォーム」と位置付けている。
pixiv本体に絵を投稿する機能もあるが、基本的にはpixiv Sketch内でサービスが完結する。pixivへの機能追加ではなく、新サービスとしてpixiv Sketchを立ち上げたのはなぜか。仕掛け人である清水さんはこう振り返る。
「きっかけは開発当時、pixivへの作品の投稿頻度が落ちている問題があったことです」
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