Radeon RX Vega 64発売 アキバの事前人気はマイニング目的が優勢古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2017年08月21日 16時16分 公開

入荷ショップは限定的で即枯渇の道筋――Radeon RX Vega 64カードの動向

 ハイエンドCPU「Ryzen Threadripper」に続いて、AMDからはハイエンドGPU「Radeon RX Vega 64」を搭載したグラフィックスカードが8月21日午前11時から売り出された。初回はリファレンスタイプの3モデルがラインアップされる。空冷タイプには通常版とメタルボディー仕様の限定版があり、ともに税込み8万円弱となる。簡易水冷モデルは9万円超だ。

TSUKUMO eX.の予約受付終了POP

 いずれも予約対応ショップでは完売扱いとなっている。また、初回は取り扱う店舗が少なく、入荷予定の店舗からも「世界中で数が足りていないので、どのモデルがどれだけ入るかギリギリまで分からない」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)といった声が聞かれる。当面は入手困難な状況が続きそうだ。

 Radeon RX Vega 64は64基のコンピュートユニットと4096個のストリームプロセッサを搭載し、標準カードには8GBのHBM2メモリを積んでいる。VRやゲーミング用途で強みを発揮する設計といえるが、初回の予約時点では別の用途での注文が多かった様子だ。

標準デザインの空冷カード

こちらは簡易水冷タイプ

 TSUKUMO eX.は「あくまで感触ですが、ゲーム目的が4割、マイニング目的が6割といった感じですね。海外でマイニングに強いといった評判が広まっていて、そちらの方面からも注目されているとことがありますから」と話していた。他店からも「ゲーム目的の人は、もうちょっと後に出るオリジナルクーラーモデルまで静観する人が多いように思います」といった声も聞かれる。

 ただし、マイニング需要がどこまで伸びるかには懐疑的な声もある。某ショップは「マイニングに強いというのも全面的に信頼できるソースではないようなので、実際のところはベンチマーク待ちだと思います。また、消費電力を考えても(※空冷標準モデルで295W)、元がとれるか怪しいところもあります。どこまで伸びるか分からないので、我々としても難しい品物なんですよね」とこぼしていた。

 実際、マイニング需要の中心が再びRadeon RX 570/580に戻ってもいいように、そちらの在庫を注意深く管理しているショップも多い。今後の動きを注視して結果を見届けたいところだ。

TSUKUMO eX.に並ぶRadeon RX 570と同560カード

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー