ワコムは2月27日、液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro」シリーズの新モデルとして、23.6型サイズの「Wacom Cintiq Pro 24 ペンモデル」および「Wacom Cintiq Pro 24」を発表、3月29日より順次発売する。
直販のワコムストア価格は、ペン入力のみ対応するWacom Cintiq Pro 24 ペンモデルが25万7040円、ペンとタッチ両対応のWacom Cintiq Pro 24が31万1040円(ともに税込)。なお、Wacom Cintiq Pro 24は5月に発売予定、この他、32型の「Wacom Cintiq Pro 32」も年内に発売される見通し。
Wacom Cintiq Pro 24は、Adobe RGBカバー率99%をうたう4K解像度(3840×2160ピクセル)のディスプレイを搭載した液晶ペンタブレット。先行して投入された13型および16型同様、8192レベルの筆圧に対応した「Wacom Pro Pen 2」や、視差を抑えるオプティカルボンディング技術が採用されている。
発表会の冒頭に登壇したハートムート・ヴォーレイン氏(グローバル・プロダクトマネジメントシニア・バイスプレジデント)は、製品を企画する段階からクリエイターの制作現場を実際に訪ねて作業風景を見学し、4K解像度や高速な性能、高い色精度、ペンの正確性(入力の遅延の最小化)といったクリエイターのニーズを製品に反映させていったと説明する。
映像入力はUSB Type-C×1、HDMI 2.0×1、DisplayPort×1の3系統ですべて4K解像度に対応。この他、USB 3.0×4と、USB Type-A×2(1つはExpressKey Remoteレシーバ用)を備える。
さらに同社初のワークステーション「Wacom Cintiq Pro Engine」も発表された。Wacom Cintiq Pro 24および32とドッキングして利用できるのが特徴。
Core i5-7300HQを搭載したモデルと、Xeon E3-1505M V6を搭載したモデルの2モデルが用意される。グラフィックスはQuadro P3200(6GB)、メモリは16GBまたは32GB、ストレージは256GB SSDまたは512GB SSD(PCIe Gen3)。ネットワーク機能として、IEEE 802.11ac対応無線LANとBluetooth v4.2を内蔵する。ワコムストア価格は、下位モデルが31万1040円、上位モデルが39万7440円。
PC USERでも超濃いレビューでおなじみの有名イラストレーター、refeia氏が発表会後のタッチ&トライコーナーにいたので使用感を聞いてみたところ、ガラス表面とペン先の摩擦がより自然な感じに近づいたかも、とのこと。
「普段はCintiq Pro 16(ペンはフェルト芯)で描いていて、それは乾いた感じ、Wacom Cintiq Pro 24はしっとりとした感じ。詳しくはきちんと比較してみたいですが、強めに線を引くと自然な印象はありますね」(refeia氏)
PC USERでは後日、詳細なレビューを掲載する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.