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» 2018年03月13日 12時30分 公開

山口真弘のスマートスピーカー暮らし:スマートスピーカーはビジネスホテルで使える? 持ち込んで試してみた (1/2)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、ビジネスホテルではスマートスピーカーを便利に使うことができるのか、実際に持ち込んで試してみたので紹介したい。

[山口真弘,ITmedia]

 米Amazon.comでスマートスピーカー関連グッズを検索していると目に付くのが、スマートスピーカーを屋外に持ち出すためのキャリングケースだ。ポータブルな「Amazon Echo Dot」だけでなく、「Amazon Echo」のような大型製品を持ち出すためのグッズもあり驚かされる。

 スマートスピーカーの中には、「Amazon Tap」(日本未発売)や、以前紹介した「JBL LINK」シリーズのようにバッテリーを搭載し、電源アダプターなしでの駆動が可能な製品もあるが、これは一時的に隣室などに持ち出して使う用途が主だ。その点、キャリングケースは明らかに自宅以外の場所で使うことを前提としており、興味深いものがある。

 もし、これらのキャリングケースを使ってスマートスピーカーを持ち出すとすれば、それらを利用するのはホテルや旅館ということになるだろう。では実際、ホテルにスマートスピーカーを設置したとして、便利に使える機能はあるのだろうか。実際にEcho Dotおよび「Google Home Mini」をホテルに持ち込み、有益な使い方を考えてみることにした。

Echo Dot case 1 米Amazon.comで売られているEcho Dot専用のキャリングケース。柄がド派手なのは、購入時点で日本へ発送可能な選択肢がこれしかなかったため
Echo Dot case 2 ファスナーを開くと、一方にEcho Dot本体、もう一方にケーブルとアダプターを収納できるようになっている。今回は実際にホテルへの持ち込みに使用した

ホテルに2週間滞在して使い込んでみた

 今回筆者が宿泊したのは、ウイークリーマンションに近い長期滞在に対応したビジネスホテルだ。約2週間の滞在期間中、前述の2台を設置して、どのように使えるか確かめてみようというわけだ。

Echo Dot & Google Home Mini 1 ホテルに設置した2台のスマートスピーカー(左がGoogle Home Mini、右がEcho Dot)。ホテルが用意しているWi-Fiにそれぞれ接続している

 まずはセットアップ。スマートフォンのアプリを使って、ホテル側に設置しているWi-Fiに、2台のスマートスピーカーを接続する。Google Home MiniもEcho Dotも、複数のSSIDを記録しておく機能はなく、毎回SSIDを検出して設定しなくてはいけないため、実質的な手間は、初回セットアップと変わらない。

 また、Google Home Miniは同じSSIDに接続していないと設定できない仕様であるため、ホテル側が用意しているSSIDの他に自前で用意しているSSIDが室内にあると、設定中にそちらに切り替わってしまい、Wi-Fiの設定が完了できないことがある。

 解決策としては、そちらのSSIDをオフにする、つまりルーターのACアダプターを抜くなどの操作が必要になるわけだが、この辺り、設定の簡単さだけならば、Echo Dotの方が今回の用途に向いている。

 Google Home Miniは置き場所を設定しなくてはいけなかったりと、項目数が多めなのも、地味に面倒だ。頻繁に持ち出すのであれば、Wi-Fi環境とセットで持参することも検討した方がよいかもしれない。

settingssettings Echo Dotはアクションボタンを使うことで再セットアップはスムーズに行える(画像=左)。Google Home MiniはEcho Dotに比べるとやや手間が掛かる(画像=右)。自宅への設置を想定しているため、部屋の名前を付けなくてはいけないのもやや面倒だ

ホテルで使える機能、使えない機能はどれ?

 さて、無事に設置が完了し、使える機能と使えない機能とを2週間かけて選別していった。順を追って紹介しよう。

 まず思い付くのは、時計やアラーム、タイマーといったごくごく基本的な機能だ。中でも時計については、一般的なホテルは壁掛け時計が用意されていないだけに、スマートスピーカーがあれば、部屋のどこからでも時間が確認でき便利だ。筆者が滞在していた2週間、結果的に最もよく使った機能がこれだった。

 また、音楽再生機能もなかなか重宝した。音楽を聴くこと自体はスマホがあれば可能だが、スマートスピーカーが1台あれば簡易ジュークボックスとして延々と音楽を再生できる。こちらも滞在中、時間の確認に次いでよく使った機能だ。ホテルのWi-Fiの帯域を常時占有する形になるが、さすがに動画に比べるとデータ量は微々たるものだろう。

 一方、近隣のお店を探したり、交通情報を調べたりするためには、住所を自宅からホテルの所在地に書き換えなくてはならず、セットアップ自体がまず面倒くさい。一応セットアップはしたものの、普通にスマホを使った方が便利だと判断し、次第に使わなくなってしまった。

 自宅では欠かせないものの、ホテルでの利用がまず見込めないのが、家電製品のコントロールだ。スマートスピーカーから信号を送るためのスマートリモコンを持ち込まなくてはいけない上、そもそもホテル備え付けの家電製品が操作に対応していないのでどうしようもない。

 たとえ家電製品ごと持ち込んだとしても、スマートリモコンの中には利用に当たって特定のポートを開放しなくてはいけないなど、スマートスピーカー以上にネットワーク環境にシビアな製品が多く、使えない可能性も高い。この辺りは、自分がルーターの管理者でない以上、致し方ないだろう。

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