Facebookのデータ不正流用問題で考えたい、個人情報をSNSにさらすリスクITはみ出しコラム(2/2 ページ)

» 2018年03月25日 06時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]
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ユーザーにできること

 Facebookがユーザーデータを利用して稼ぐこと自体は責められません。Facebookのユーザーは皆、無料でサービスを使う代わりに自分の個人情報を提供することをサインアップした段階で了承しているはずなので。

 アプリをインストールするときも、どんな情報を提供することになるのか確認することができます。ほとんどの人は確認していないみたいですが。確認したら、「診断系アプリ」を使おうとは思わないのではないでしょうか。

 診断系アプリというのは、「あなたを○○○に例えると?」というようなやつです。ニュースフィード上に流れてくるのを見たことのある人は多いでしょう。

fake 5 診断系アプリの例

 こういうアプリの多くはサードパーティーが個人情報を集める目的で公開していて、コーガン教授の診断アプリほどではありませんが、ユーザーが公開している情報を集めています。

 迷惑なのは、自分は使わなくてもFacebookの「友達」がそうしたアプリを使うと知らぬ間に自分の情報がアプリ開発者の手に渡ることです。

 今回の問題でアプリのインストール段階で収集されるユーザーデータがかなり制限されるようになりますが、過去にインストールしたアプリから出ていった情報は取り戻せません。

 これからできることとしては、Facebookの「設定」→「アプリ」でインストール済みのアプリをチェックし、怪しいものや使っていないものを削除すること、「他の人が使用しているアプリ」コーナーで友達経由で出ていく自分の情報をオフにすることです。

fake 6 「他の人が使用しているアプリ」のチェックを全部外す

 一番簡単なのは、自分のアカウント設定で共有するものを必要最低限にしておくことです。

 私の場合はFacebookを主に仕事目的で使っていることもあり、友達も少ないし誕生日も住んでいる場所もライフイベントも公開していません。使っているアプリも最低限で、「いいね!」するページは仕事関連のみです。残念ながら「友達」が診断系アプリの結果を投稿しても、それをやってみることはありません。

 自分が興味のある情報が表示されないのはちょっと残念ですが、「フィルターバブル」(アルゴリズムの発達でユーザーは自分が見たいものだけにフィルタリングされた情報に囲まれて、いわば居心地のいいシャボン玉の中にいる、ということを示す言葉)の膜が分厚くなるのは少し防げている気がします。

 それでもどこかで知らぬ間に自分のデータが使われているんだろうなぁとは思っています。どうしても自分の個人情報を他人に使われたくなかったらSNSを使わないのが一番ですが、そこまでではないですし。

 興味のある広告が表示されるのは、自分にとっても便利だと思う人も多いでしょう。でも、今回の米大統領選のように、知らぬ間に自分の意思決定を操作されるのはごめんです。それを避けるには、フィルターバブルやフェイクニュースに対して自衛していくしかなさそうです。

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