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» 2018年04月04日 16時30分 公開

IntelがノートPC向けで初の6コア「Core i9」発表 新施策の「Core i+」とは? (1/2)

IntelがCoffee Lakeマイクロアーキテクチャ採用の「第8世代Core」プロセッサ新モデルを発表。ノートPC向けプロセッサでは初となる6コアの最上位モデルをはじめ、ノートPC向けとデスクトップPC向けのラインアップを拡充した。

[ITmedia]

 米Intelは4月3日(現地時間)、「第8世代Core」プロセッサの新モデルを発表。ノートPC向けプロセッサでは初となる6コアの最上位モデルをはじめ、ノートPC向けとデスクトップPC向けのラインアップを拡充した。これらはいずれも「Coffee Lake」マイクロアーキテクチャを採用し、14nm++プロセスで製造される。

Coffee Lake-H 1 ノートPC向けの第8世代Coreに最上位モデルが登場

ついにノートPCも6コア・12スレッドの時代へ

 目玉となるのは、ノートPC向けの最上位モデルとして登場した「Core i9-8950HK」だ。Coffee Lake-Hの開発コード名で呼ばれ、ノートPC向けでは初の6コア・12スレッドCPUであり、初のCore i9でもある。ベースクロックは2.9GHz、最大クロックは4.8GHz、TDP(熱設計電力)は45Wだ。

Coffee Lake-H 2 「Core i9-8950HK」をはじめとするTDP 45W版ノートPC向け新プロセッサ(Coffee Lake-H)の特徴

 自動クロックアップの新技術「Thermal Velocity Boost(TVB) Technology」を採用し、プロセッサの温度に余裕があるときには、従来のTurbo Boost Technology 2.0から、動作クロックをさらに最大200MHz引き上げることが可能だ。型番末尾の「K」が示す通り、倍率アンロック仕様なので、ユーザーの設定によるオーバークロック動作にも対応する。

Coffee Lake-H 3 「Thermal Velocity Boost(TVB) Technology」は、従来のTurbo Boost Technology 2.0から、さらに動作クロックを最大200MHz引き上げる

 Intelの資料によれば、第7世代Core搭載システムに比べて、ゲームのFPSでは最大41%、ゲームの配信と録画では最大32%、4K動画編集では最大59%、総合的には最大29%のパフォーマンス向上を実現したとしている。

Coffee Lake-H 4 Intelによるパフォーマンスの新旧比較

 チップセットはIntel 300シリーズを採用し、最大1733MbpsのIEEE 802.11ac無線LAN(Wireless-AC 2x2 160MHz)、USB 3.1 Gen2(10Gbps)、Serial ATAストレージ高速化のためのキャッシュ用SSDであるOptane Memoryに対応する。Optane MemoryはセカンダリーHDDの高速化にも対応し、SSD+HDD搭載システムの従来比でゲームのロード時間を最大4.7倍、メディアの読み込みを最大1.7倍高速化できるとする。

Coffee Lake-H 5 最大1733MbpsのIEEE 802.11ac無線LAN(Wireless-AC 2x2 160MHz)をサポート
Coffee Lake-H 6 Serial ATAストレージ高速化のためのキャッシュ用SSDであるOptane MemoryはセカンダリーHDDの高速化にも対応した

 ちなみに、IntelはこのOptane Memoryの機能強化に伴い、第8世代CoreとOptane Memoryを組み合わせたシステムをIntel Coreプラットフォームの拡張である「Core i+」として推進していくことも発表した。ラインアップは、Core i5+、Core i7+、Core i9+と、それぞれの「vPro」版を用意する。

Coffee Lake-H 7 「Core i+」のロゴ

 また、Core i9-8950HKの下位モデルとして、6コア・12スレッドの「Core i7-8850H」(2.6GHz・最大4.3GHz)と「Core i7-8750H」(2.2GHz・最大4.2GHz)、4コア・8スレッドの「Core i5-8400H」(2.5GHz・最大4.2GHz)と「Core i5-8300H」(2.3GHz・最大4.0GHz)、6コア・12スレッドでECCメモリが利用できるXeonプロセッサの「Xeon E-2186M」(2.9GHz・最大4.8GHz)と「Xeon E-2176M」(2.7GHz・最大4.4GHz)も同時発表した。

Coffee Lake-H 8 今回追加されたCoffee Lake-Hベースの新プロセッサ一覧

 これらのモデルは、PCゲームやコンテンツ制作、VR(Virtual Reality)、Windows Mixed Reality Ultra、高性能を求める企業ユースを想定している。

Coffee Lake-H 9 新プロセッサが向いている用途

グラフィックス強化版の第8世代Core Uシリーズ

 薄型ノートPC向けの第8世代Core Uシリーズには、性能を重視したTDP 28Wのモデルを追加した。薄型ノートPC向けには2017年8月にTDP 15Wのモデル(Kaby Lake Refresh)を投入済みだが、CPU内蔵グラフィックスに最上位の「Iris Plus Graphics」を採用したTDP 28Wのモデルを上位版としてCoffee Lake世代(Coffee Lake-U)で追加した形だ。グラフィックス処理用に128MBのeDRAMをパッケージに内蔵している。

 最大コア・スレッド数は4コア・8スレッドと既存のモデルと同様だが、チップセットは新たにIntel 300シリーズを採用し、Optane Memory、ギガビット無線LANのIntel Wireless-AC、USB 3.1 Gen2の対応などが加わった。

Coffee Lake-U 1 TDP 28W版ノートPC向け新プロセッサ(Coffee Lake-U)の特徴

 ラインアップは「Core i7-8559U」(2.7GHz・最大4.5GHz)、「Core i5-8269U」(2.6GHz・最大4.2GHz)、「Core i5-8259U」(2.3GHz・最大3.8GHz)、「Core i3-8109U」(3.0GHz・最大3.6GHz)の4モデルだ。Core i3-8109Uは2コア・4スレッドとなる。

Coffee Lake-U 2 今回追加されたCoffee Lake-Uベースの新プロセッサ一覧
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