Intelから第8世代Coreプロセッサーが発表された。Intelの製品情報ページによれば開発コードネームは「Kaby Lake R」とされている。
第8世代Coreプロセッサーは、モバイル向けの4モデルが先行して投入される。Intelの分類では「U」シリーズに属するTDP 15ワットのモデルだ。2in1、超薄型軽量のモバイルノート、ミニPCといったところが主なターゲットになる。
MicrosoftのSurface Proシリーズ、LenovoのThinkPad X1 Carbonシリーズ、NECのLAVIE Hybrid ZEROシリーズ、ASUSTeKのZenBookシリーズ、ファーウェイのMate Book Xといった各社の代表的なモバイルPC/2in1は、いずれもUシリーズのプロセッサーを搭載している。
今回発表されたモデルは、Core i7-8650U、Core i7-8550U、Core i5-8350U、Core i5-8250Uの4つ。共通するのは、1つのCPUに4つのコアを内蔵するクアッドコアモデルであることだ。また、いずれもHyper-Threadingに対応しており、8スレッドの同時実行に対応する。IntelのUシリーズとしては初のクアッドコアモデルだ。
新旧Core i7(Uシリーズ)の比較表 | ||
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主なスペック | Core i7-8650U | Core i7-7600U |
コア/スレッド | 4/8 | 2/4 |
基本クロック | 1.9GHz | 2.8GHz |
最大クロック | 4.2GHz | 3.9GHz |
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 620 | Intel HD Graphics 620 |
キャッシュ | 8MB | 8MB |
対応メモリ | DDR4-2400、LPDDR3-2133 | DDR4-2133、LPDDR3-1866、DDR3L-1600 |
TDP | 15W | 15W |
第8世代Coreプロセッサーを搭載したシステムのパフォーマンスについて、一世代前の第7世代Coreプロセッサーを搭載したシステムに対し、最大40%の性能向上を実現したとしている。
また、第8世代Coreプロセッサーを搭載したシステムは、5年前のシステム(第3世代Coreプロセッサー搭載)と比べて、オフィス系アプリケーションの性能は2倍、Webブラウジング性能は1.9倍、4Kビデオのレンダリングが14.7倍、Adobe Lightroomでの写真編集は2.3倍になっているという。
性能向上の理由として、コアが2つ増えていること、そしてプロセス技術の最適化により、高クロック動作が可能となっていることを挙げる。プロセスルールについては、非公式情報として「14nm++」が採用されるという報道も一部であったようだが、「14nm+」と明言されている。もっともプロセス技術の改良は常に続けており、さらなる最適化によってより高クロックでの動作を可能にしたということである。
また、内蔵GPUについては先代のGPUコアを継承する形だが、今回発表された4モデルについては「Intel UHD Graphics 620」の名称に変更されている。
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