Apple恒例の開発者会議「WWDC 2018」が6月4日から8日まで開催されます(現地時間)。2017年のWWDCでは、AR(拡張現実)のフレームワーク「ARKit」が発表され、この1年間でiPhoneやiPad向けのARアプリが多数リリースされました。
3月下旬にリリースされたiOS 11.3では、水平面に加えて垂直面の検出にも対応(ARKit 1.5)。WWDC 2018で発表されるであろうiOS 12でも、ARKitがさらに強化されることが予想されます。
そこで今回はWWDC 2018を迎える前にiPhoneやiPadで楽しめる最新ARアプリを紹介。“ARの今”を体験してみましょう。
多くの人にとって、マイホームは一生に一度の大きなお買い物。やり直しはきかないし、失敗もできません。しかし、素人が図面を見たところで、建築後のイメージは湧きづらいものです。
そんな問題を解決してくれるのが、実寸大のCGで作られた住宅の中をARで歩き回れるアプリ「QHOME」。iPhoneやiPadを空間にかざしたり、実際に歩くことで、部屋の広さを確認できます。
ARの特徴を生かして、窓の外の景色を現実の風景と重ね合わせることも可能。紙に印刷したマーカーをアプリでかざせば、住宅の場所や方角に沿った位置合わせが一瞬で完了します。
最近は日射取得のシミュレーションなどの目的で、工務店などが3Dモデルを作成するケースが多いのだそうです。そのデータをQHOMEで取り込めば、自宅でも簡単にシミュレーションできます。工務店などに「COLLADA形式で書き出してください」と頼めば、データはもらえるとのことです。
マップアプリでルート検索したはいいものの、今自分がどっちを向いているか分からず、反対方向に行ってしまった経験がある人は必見のアプリ。ARで実際の景色にルートが重ねて表示されるので、直感的に進む方向が分かります。
現状はiPhoneをかざしてルートを確認する必要がありますが、ARグラスが登場すれば、歩きスマホの問題も解消されそうです。
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