先週のアキバ自作街で目立っていたのは、6月8日16時1分から売り出されたIntelの特別CPU「Core i7-8086K Limited Edition」だ。
同社創立50周年とx86アーキテクチャ初のプロセッサ「Intel 8086」発売40周年を記念したモデルで、現行第8世代Core i「Coffee Lake-S」に属する。6コア・12スレッドで定格クロックは4.0GHz。Turbo Boostで最大5.0GHzに達し、TDPは95Wとなる。税込み価格は5万2000円弱。単品発売だけでなく、同CPUを組み込んだBTOマシンも複数のショップが売り出されており、店頭やオンラインサイトで選べる状況になっている。
販売解禁時より前は予約受付や告知ができない取り決めながら、その存在はCOMPUTEX Taipei 2018初日に知れ渡っており、発売直後から各ショップで大きな反響があったようだ。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「CPUの歴史を感じさせる限定モデルということもありますが、何よりその性能の高さとまずまずの買いやすさですよね。ツボを押さえていると思います」と高く評価する。
限定生産のモデルで、なおかつ大きな反響がある製品ながら、入手性に関してはほとんど心配されていないのも珍しい傾向といえる。パソコンSHOPアークは「潤沢に入荷したことに加えて、全世界で8086個(日本の割り振りは500個)プレゼントするキャンペーンも実施したので、まずは当落を待つという人も相当数いるんじゃないかと思います。結果が発表されたころにもうひと波あって、Intelもそれを見越して生産している気がしますね」と話してた。
それでも週末中に在庫少数と明らかにするショップもあるため、購入予定の人は情報を集めつつ早めに動くのが得策かもしれない。
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