スマートフォンやタブレットをうっかり充電しそこねて、いざ使おうとしたときにバッテリーの残量がなく困った経験は、誰にでもあるはずだ。中でもスマホやタブレットを複数所有している場合、こうしたうっかりが起こる確率は高くなる。
今回紹介するAlexaスキル「バッテリーの残量」は、スマートスピーカーの「Amazon Echo」に尋ねるだけで、手持ちのスマホやタブレットのバッテリー残量を音声で教えてくれるという便利なスキルだ。
職場や自宅にスマホやタブレットをうっかり置きっぱなしにしても、バッグの中に入れっぱなしにしていても、バッテリーの残量を知ることができるので、いざというときにバッテリーがゼロで使えない悲劇を減らせる。実際に使ってみたので紹介しよう。
本スキルの仕組みは、スマホおよびタブレットにインストールされた専用アプリが、バッテリー残量のデータをクラウドに定期アップロード。その上で、Amazon Echoにバッテリーの残量を尋ねると、それらのデータを音声で読み上げてくれるという仕組みだ。
ユーザーが事前に行っておく設定は、
の3つだ。なお登録可能なデバイスの上限は最大5台となっており、上記の専用アプリは1台ごとにインストールする必要がある。ちなみに専用アプリはAndroid専用で、iOS用は用意されていない。
では実際に使ってみよう。Amazon Echoに「Alexa、バッテリーの残量を開いて」と尋ねると、「バッテリーの残量です。○○(デバイス名)のバッテリー残量は79%です」といった具合に、音声で残量を知らせてくれる。複数のデバイスが登録されている場合は、それぞれについて通知してくれる。
単にパーセンテージを読み上げるだけではなく、それぞれのステータスに応じたメッセージが追加されるのも特徴の一つ。例えばバッテリーの残量が35%を下回っていると、残量を読み上げた後に「充電が必要です」と一言付け加えてくれるので、急いで充電すべきか判断する目安になる。
また通信が途絶えるなどして残量データを取得したのが3時間以上前という場合は、残量を読み上げた後に「ですが、3時間以上、応答がありません」と知らせてくれる。また1日以上データが入手できていない場合は「データがありません」と答えてくれる。
こうしたことから、しばらく使い続けていると、「このメッセージが返ってきたということはアプリが落ちているな」「マナーモードをオンにしたままだったかも」といった具合に、スマホがどのような状態にあるのか、大体予測できるようになってくるのが面白い。
ちなみにバッテリー残量データは60分毎にアップロードされる。アプリが起動していないとアップロードが行われないので、うっかりタスクキルのアプリなどで終了してしまわないように注意が必要だ。
なおアップロード間隔は最大1〜99分と、調節できる幅はあまり広くないが、そもそもアップロードによるバッテリーの消費は体感的にはほぼゼロなので、デフォルトのままでも問題はなさそうだ。
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