スマートスピーカー「Google Home」との連携でプッシュ通知を可能にする「GHKit」について、前回はGoogle Homeから任意の音声を出力できるようになるまでの初期設定の手順を紹介した。今回は外部サービスである「myThings」を使い、Gmailの新着メールをGoogle Homeで読み上げられるようにするための設定手順を紹介しよう。
なお本稿を執筆中に、Google Homeだけでなく「Amazon Echo」や「LINE Clova」にも対応した新製品「GHKit Plus」が登場した。従来のGHKitとは価格も同じで、今後購入する場合はこちらになるはずだが、Google Homeにまつわる設定手順はほぼ同一と考えられるので、本稿では引き続きGHKitをベースに紹介する。
myThingsは「IFTTT」と同様、特定のサービスをトリガーにして別のサービスを動かせるサービスだ。国産故にIFTTTに比べると対応サービスやガジェット(チャンネルと呼ばれる)の種類は決して多くないが、IFTTTと違って日本語表示であること、かつIFTTTにはない日本独自のサービスやガジェットに対応するのが強みだ。
設定はスマートフォン用アプリ「myThings」を使って行うが、実質2ステップに分かれている。まずはじめに、GHKitを使った読み上げで共通して使用するサービス「IDCF Cloud」の認証を行う。メールで受領したIPアドレスと認証トークンを手元に用意しておけば、2〜3分もあれば完了する。
続いて、myThingsで組み合わせを登録していく。以下はGmailで新着メールを読み上げさせる手順だが、ポイントとなるのは「○○する」の部分、つまりIDCF Cloudの設定で、固有のGHKit IDを1行目に記入することだ。もしうまく動作しない場合は、この部分でミスしている可能性が高い。
以上の設定が完了すると、Gmailの受信トレイに新しいメールが届いていないかを最短15分間隔でチェックし、あれば読み上げてくれる。対象となるのは最新のメール1件のみで、未読既読は関係なく、受信トレイに残っていれば読み上げ対象となる。
一方、最新1件を受信トレイから削除した後、未読メールが受信トレイに残っていても、そちらは読み上げ対象にはならない。次から次へと未読メールを読み上げられて終わらないといった心配はないので、日々大量のメールを受信している人も安心だ。
読み上げ可能な項目は「メール受信日時」「送信元メールアドレス」「件名」「メールURL」の4種類。やや気になるのは、この中に「送信者名」が含まれていないことだ。
「送信者名」がないとなると、誰から届いたメールかを知るには「送信元メールアドレス」を読み上げるしかないわけだが、メールアドレスを構成するアルファベットを原則一文字ずつ読み上げるので、直感的に分かりづらい。これについては割り切って慣れるしかないだろう。Gmailの着信通知で唯一、不便に感じるポイントだ。
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