未来を創る「子どもとプログラミング教育」
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» 2018年08月28日 06時30分 公開

“親の意識”が重要――インテルが地方のショッピングモールで「親子プログラミング体験イベント」をやる理由 (1/3)

2018年の夏休み、インテルが「親子プログラミング体験イベント」を開催した。あえて大規模な開催告知は行わず、場所も地方のショッピングモールを選んだという。その背景には、インテルなりの「思い」がある。

[井上翔,ITmedia]

 2020年度、小学校の学習指導要領が改定される。その注目点の1つが「プログラミング教育」の必修化だ。小学校5・6年生の課程を中心に、各教科(主に算数・理科・総合的な学習の時間)の学習に組み込まれる予定だ。

 「プログラミング」とはいっても、小学校段階では「プログラム言語」自体を学習するよりも、順序立てて物事を考える「プログラミング的思考(論理的思考)」を体験を通して養うことに重きを置いている。

コンピュータの例 「コンピュータを動作させる」ことを考える例。言語自体を学ぶのではなく、あくまで「考え方」を養うことに重きを置いている(文部科学省資料より:PDF形式)
小5算数の例 小学校5年生の算数におけるプログラミング教育の例。正多角形を正しく描くためにはどのような順序を経れば良いのかを考えさせる(文部科学省資料より:PDF形式)

 必修化まであと2年を切った2018年の夏休み、インテルはさいたま市、名古屋市と京都市のショッピングモールで「最新パソコンで楽しもう! 親子プログラミング体験イベント」を開催した。その名の通り、親子で「プログラミング教育」がどのようなものか、楽しみながら体験できるというイベントだ。

 このイベントは大規模な開催告知はあえて行わず、地方のショッピングモールでの開催にこだわった。今後も、同様の方針で順次地方都市を中心にイベントを実施する予定だという。

 今回、8月25日にイオンモールKYOTO(京都市南区)で開催されたイベントを取材する機会を得た。なぜインテルは「地方のショッピングモール」で親子対象のイベントを実施するのだろうか。

イベント中の様子 イオンモールKYOTO(京都市南区)で開催されたイベントの様子

説明員が“マンツーマン”で教える

 このイベントでは、最新のノートPC(クラムシェルタイプと2in1タイプが混在)と、教育向けマイコン「micro:bit(マイクロビット)」を使って作られたカスタムデバイスを使ってプログラミング体験ができる。

 このカスタムデバイスの先端には裏表にそれぞれ14個のLEDユニットが取り付けられており、傾きや向きを検知して色を変えられるようになっている。その「LEDの色を変える」ことが、今回のプログラミング体験の“主題”だ。

体験ブース 体験ブースには最新のノートPC(写真ではNECパーソナルコンピューターの「LAVIE Note Mobile」)とmicro:bitを使ったカスタムデバイスが用意されている。子供が座る椅子は「インテルのイベントで用意したものとしては最も小さいもの」(関係者)だ
カスタムデバイス(その1)カスタムデバイス(その2) カスタムデバイスはmicro:bitのセンサーで傾きや向きを検知し、LEDライトの点灯色を変えられる。「色」や「色を変える条件」をプログラミングするのだ

 プログラムはmicro:bitの標準ツールである「MakeCode」で作成する。このツールを使うと、命令や条件が書かれた「ブロック」を組み合わせるだけでプログラムが完成する(ビジュアルプログラミング)。できたプログラムは、USBケーブルを介してデバイスに転送する。そして意図通りに動くか確かめる。

MakeCodeの画面 MakeCodeの画面。命令や条件の書かれたブロックを組み合わせることでプログラムを作成できる。JavaScriptでもプログラムを作成できる……が、そこまでチャレンジする子供はいなかった
プログラム転送! できたプログラムはUSBケーブルを介してカスタムデバイスに転送する。転送後、向きを変えたり振ったりして、意図通りに光るかどうか確かめる

 ビジュアルプログラミングに対応しているとはいえ、何も教えないでプログラムを作れる子供はそうそういない。そこで、このイベントでは体験ブース1つ(PC1台)につきインストラクターを1人用意。(子供の人数にもよるが)マンツーマンでプログラミングのやり方を教えてくれる

インストラクター(その1)インストラクター(その2) 体験ブース1つにつきインストラクターを1人用意。丁寧にプログラムの仕方を教えてくれる
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