スマホ乗り換えで「Pixel 3」を選んだ理由ITはみ出しコラム

» 2018年10月14日 06時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 GoogleがハイエンドAndroidスマートフォンの「Pixel 3」「Pixel 3 XL」を発表しました。3世代目でようやく日本でも販売するということで、これまでより注目を集めています。

pixel 1 Googleの「Pixel」がついに日本上陸です

 そして、多くの人が価格が高いと驚いています。これまでGoogleが出してきた「Nexus」シリーズや「Android One」とは違って、Pixelシリーズはハイエンドなので、「Galaxy」や「Xperia」のハイエンドモデルとあまり変わらないと思うのですが……。

 また、「iPhoneと同じくらいの値段なのに、何でPixelを買うの?」という声もちらほら聞こえてきます。でも、「Pixel 3」(税込み9万5000円)の64GBと「iPhone XS」の64GB(税込み12万1824円)を単純に基本スペックで比較すると、Pixel 3は2万円以上安い割に、それほど劣っているとは思えません。

pixel 2

 真面目に比較表を作ってしまいましたが、スペックの比較はあまり意味がないでしょう。スペックの優劣が多少あったところで、iPhone(iOS)からAndroidへも、AndroidからiPhoneへも、よほどのことがなければ乗り換えないのではないでしょうか。

 それに、Pixel 3の、というか、Googleのハードウェアの特徴はハードウェアのスペックではなく、それを経由して使う「AI+ソフトウェア」にあると思います。

 AppleとGoogleがオリジナルのハードウェアを出す目的は、それぞれ違います。Appleはもともと、ハードウェアが主な収入源ですが、Google(の親会社Alphabet)は今でも主な収入源は広告です。

 Googleがハードウェアを出すのは、ユーザーがそのハードウェアでGoogle検索やGoogleフォト、Googleマップなどのサービスを使ってもらうことで個人情報をどんどん集め、その個人情報で最適化された広告を見てもらうのが目的です。

 10月9日(米国時間)のイベント「Made by Google 2018」で発表されたハードウェアも全て、その例外ではありません。

 かつてはPC上のWebブラウザで検索していた人々も、今ではスマホやスマートスピーカーを使うことが増えました。そういう人々を離さないための「Pixel」シリーズや「Google Home」です。音声検索は楽ちんでも、答えは目で見た方が分かりやすいことが多いので、スマートスピーカーだけでなくスマートディスプレイ「Google Home Hub」も用意しました。

pixel 3 スマートディスプレイの「Google Home Hub」(日本では発売未定)

 Googleは、2017年のMade by Googleから「AI+Software+Hardware」というキーワードを打ち出し続けています。スンダー・ピチャイCEOは、この組み合わせがユーザーの問題を解決するために有効だと語りました。AIとソフトウェアあってのハードウェアなのです。

pixel 4 2017年からGoogleが打ち出しているキーワード

 一方で、Googleにどこまで自分の個人情報を差し出すかは難しいところです。私もかなり抵抗を感じました。でも、ある時点で腹をくくって投降しました。Googleのハードウェアを使うからには、個人情報を使ってもらわないと便利さも中くらいになってしまうからです。

 SNSなどに個人情報を提供するのは極力避けているのですが、Googleには全てさらけ出しました。GoogleがAIを使ってどこまで便利にしてくれるのかを見ていたいからです。

 もちろん、AppleもAIに取り組んでいますし、(収入源は広告ではないので)個人情報では商売しないと誓ってもいます。だからAppleを選ぶという人も少なくありません。ただ、そうした誓いもあって、検索をはじめAIの機械学習に使えるデータ量ではGoogleに分があるともいえます。

 そんなわけで、個人的にはPixel 3(手が小さいのでXLじゃない方の、128GBモデル)を予約しました。画像検索の「Googleレンズ」やFeliCaで使える「Google Pay」を使うことで、これからも個人情報をどんどんGoogleに提供していくことになりそうですが、その分どんどん便利になってくれることを期待しています。

pixel 5 「Pixel 3」を予約しました

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月24日 更新
  1. 画面が伸びる! 勝手に回る! デジタル文房具の未来を拓くLenovoの“変態ギミック”搭載PC 3選 (2026年02月23日)
  2. パーツ高騰の救世主? 実売6000円弱のコンパクトPCケースや1.4万円のIntel H810マザーが話題に (2026年02月23日)
  3. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  4. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  5. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  6. 上下2画面で作業効率を大幅に高める「InnoView デュアル モバイルモニター」が36%オフの2万8212円に (2026年02月20日)
  7. 内蔵タッチパッドが変形する「EWiN 折りたたみワイヤレスキーボード」が24%オフの5319円で販売中 (2026年02月20日)
  8. 「UGREEN Revodok USB-C ハブ 6in1」が2000円で買える (2026年02月17日)
  9. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
  10. 音楽生成モデル「Lyria 3」をGeminiアプリに統合 日本語の歌詞にも対応/「ChatGPT」に新たなセキュリティ機能「Lockdown Mode」を導入 (2026年02月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年