TaoTronicsの「TT-AH023」は、スマートフォンおよびAmazon EchoやGoogle Homeといったスマートスピーカーとも連携が可能な、超音波式の加湿器だ。
卓上タイプの加湿器といえば、せいぜい数百mlといった容量しかないことがほとんどだが、本製品は5L(リットル)もの容量があり、一晩の運転も余裕でこなせる。メーカーのWebページには「6〜18畳対応」との表記があるが、使ってみると十分納得できるパワーが感じられる。
さらに本製品は、スマホアプリやスマートスピーカーからの操作にも対応するなど、多機能ぶりが光る一品だ。この「スマートスピーカーにも対応」というのが実はやや曲者なのだが、詳しくは後述するとして、今回は国内代理店から借用した製品を用い、外観および基本的な使い方について紹介する。
本製品の最大の特徴は、この170(幅)×170(奥行き)×345(高さ)mmという本体サイズにして5Lという、大容量のタンクを搭載していることだ。タンクという表現はあまり正確ではなく、本体の上部およそ2/3に、まるごと水が入るスペースとなっており、上ぶたを外して水を注いで使用する。
ミストの放出量は3段階(100ml/時、200ml/時、300ml/時)で切り替えられる。電源を投入すると「中」の状態で運転がスタートするのだが、この状態で6時間運転してみたところ、タンク内の水はおよそ半分に減った。一晩就寝して、朝になってもまだ水が残っているほどの容量だ。製品説明によると40時間の連続運転が可能とされているが、このペースだと十分に有り得えそうだ。
ボディー前面のボタンから、ミスト放出量の切り替えとタイマー設定が行える。タイマーは、2、4、6時間の3段階で切り替えられる。運転中はこのミスト放出量・タイマー設定を知らせるLEDに加えて、本体内部が青く発光することで、側面の窓から水の残量が確認しやすくなっている。
一般的に、容量の大きい加湿器ならば、蛇口が低い洗面台でも水を補給しやすいよう、タンクを横倒しにして水を入れられる製品が多いが、本製品は一般にトップフィル式と呼ばれる仕組みを採用しており、水は真上からしか入れられない。そもそも取っ手がないため、水を入れた状態で持ち歩くのは困難だ。実質的には本体にタンクをセットしたまま、別の容器を使って上から水を入れることになるだろう。
また本製品は、タンクのキャップをしっかり締める構造ではなく、単に上からフタを乗せているだけなので、うっかり転倒させるとすべての水が流れ出てしまう。それゆえ設置にあたっては、足を引っ掛けやすい場所に置くのは厳禁だ。子供やペットがいる家庭では、特に注意すべきだろう。また超音波式ゆえ、湿りやすい紙類などを周囲に置くのも避けたいところだ。
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