アトムテックから、ネットワークカメラの新モデル「ATOM Cam 2」 (アトムカム ツー)が登場した。新たに完全防水/防じんに対応し、屋外での利用を可能にした意欲作だ。それでいて税込み価格は2980円と、クラウド録画に対応したモデルとしては破格のプライスを維持している。
初期ロットで発生したナイトビジョンの不具合によって入荷が遅れ、筆者も購入のタイミングが遅くなったが、今回は到着した実機を用い、従来モデルや、前回紹介した「SpotCam Eva 2」などとも比較しつつ、実機レビューをお届けする。
まずは、本製品の構造および基本的なスペックをざっとチェックしておこう。ボディーは従来と同じくスクエア形状で、台座とはアームでつながっており、角度を自在に調整できる。台座には磁石が内蔵されており、スチール面に吸着させることも可能なので、他社の製品に比べて設置の自由度は極めて高い。
解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)だ。フレームレートは昼が20fps、夜が15fpsということで、前回紹介したSpotCam Eva 2の30fpsにはやや及ばない。
本製品はクラウド録画タイプのネットワークカメラで、保存先は日本国内のAWSクラウドとされている。24時間全てを保管するわけではなく、モーションやサウンドが検知された時に、1クリップ12秒間、最短5分間隔で、14日間のローテーションで保存する仕様だ。
もしモーションやサウンドが検知されなかった部分も含めてまるごと保存したければ、1台につき月額500円の有料オプションとして用意されている、「クラウドモーション検知無制限録画サービス」を使うことになる。詳しくは後述する。
またクラウド録画とは別に、本体内のメモリカードへの保存にも対応している。こちらも最大32GBまでサポートしている。さらにコンシューマー用途の製品としては珍しく、ネットワーク上のNASに録画データを保存する機能も備える。メモリカードのような容量制限なく保存できるのは、競合製品にはない利点だ。
セットアップは、まずWi-Fiに接続した後、それらの情報をQRコードで読み取ることで、自動的に設定が行われる。QRコードの認識率はあまり高くないが、手間がかからないよう工夫されているのは高評価だ。セットアップ過程の代表的なスクリーンショットは、以下を参照いただきたい。
続いて、従来モデルとの違いを見ていこう。
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