イー・モバイルの千本会長がスウェーデン王立工学アカデミーの会員に選出

» 2009年01月28日 23時00分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photo イー・モバイル代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏(写真=左)と駐日スウェーデン大使のステファン・ノレーン氏(写真=右)

 イー・モバイル代表取締役会長兼CEOの千本倖生氏がスウェーデン王国の王立工学アカデミー(IVA)の外国人会員に選出され、1月28日に駐日スウェーデン大使から認定書類を授与された。

 スウェーデン王立工学アカデミーは、1919年創立と90年近い歴史を持つ学術団体。もともとはエネルギー関連の研究開発を行っていたが、現在は科学技術の進歩を通じてビジネスの発展にも寄与することを目的としているという。スウェーデン国王がパトロンとして後援しており、日本など進んだ技術を持つ国との交流も広く行っている。また、ノーベル賞の選考委員会があるスウェーデン王立科学アカデミーとの姉妹組織でもあるという。

 スウェーデン王立工学アカデミーの会員に日本人が選ばれるのは5年ぶり。千本氏の選出には、世界でも画期的なモバイルブロードバンドサービスを実現させた企業経営への評価が背景にあるという。また、イー・モバイルがEricsson製の基地局設備を採用するなど、千本氏が地元産業界でも有名な存在であることも関連しているという。

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 認定書類一式を授与した駐日スウェーデン大使のステファン・ノレーン氏は、過去に同アカデミーの会員に選出された著名な財界人を紹介し千本氏を祝福した。

 「これまでにスウェーデン王立工学アカデミーの会員として選出された日本人には、土光敏夫氏や本田宗一郎氏、井深大氏らがいる。彼らと千本氏の共通点は、すぐれた技術者であると同時に、日本から世界に通用するビジネスを生み出した点にある。千本氏の経営哲学は、利益の追究はもちろん、国民と国家のためにリスクをもって新しいビジネスに挑戦するという姿勢だ。これは、スウェーデン王立工学アカデミーの活動目的にも合致する。今回千本氏は、大変名誉ある会員に選ばれた。今後、日本とスウェーデンで大変実りある活動が行えるだろう。会員として成功されるとともに、イー・モバイルの経営者として、両国の掛け橋になることを期待します」(ノレーン氏)

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 土光敏夫氏は、石川島播磨重工業(現IHI)と東京芝浦電気(現東芝)の社長を経て経済団体連合会(経団連)会長に就任。また、鈴木善幸政権下の第2次臨時行政調査会(1981年)会長として、国鉄や電電公社など国営企業民営化への道筋を付けた。本田宗一郎氏は本田技研工業(ホンダ)、井深大氏はソニーの創業者として世界的に有名だ。

 千本氏は「土光氏、本田氏、井深氏のような人物には到底及ばないが、イー・モバイルという挑戦的なモバイルオペレーターの経営を通じて、日本の携帯電話産業を世界に比肩する存在にしたいと思っている。そういう意味で、スウェーデン王立工学アカデミーの会員に加えていただいて非常にありがたいし、誇りに思っている。本当にありがとうございます」と、会員に選ばれた感想を述べた。

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