わたしはこの2日間、HTCが製造したスマートフォン「Nexus One」を使っている。その結果、市場に出回っているAndroid携帯の中ではダントツだという結論に至った。
わたしはGoogle本社で1月5日に開かれたNexus One発表イベントには出席しなかったが、Googleは親切にも貸出機を送ってくれた。
貸出機はT-Mobileのサービスに対応し、4GバイトのSDカードが付いている。開封とセットアップの写真をこちらのスライドショーで紹介している。
まず、手に持った感じはどうかというと、完ぺきだ。Nexus Oneはたった11.5ミリの薄さで、縦幅はたいていの筆記具よりも短い。
DROIDと比べてみると、DROIDがださく見える。DROIDが6オンス(170グラム)でNexus Oneが4.6オンス(130グラム)ということを考えればうなずける。
しかし、DROIDは少々角張っていて、色が暗いが、自分の手で持ったときの見栄えは好きだ。Nexus Oneは背面と前面の一部がテフロンコートされ、ディスプレイ以外は淡い褐色になっていて格好いい。
Nexus Oneの画面サイズはDROIDと同じ3.7インチだが、AMOLED(アクティブマトリックス方式有機EL)のワイドWVGAディスプレイで明るく鮮明だ。クリスマスに東芝のHD液晶テレビを設置して以来、こんなに美しいディスプレイを見たことはなかった。それだけでなく、色や背景が脈動する「Live Wallpapers」のおかげでデバイスが生き生きとして見える。
Nexus Oneからの通話もメールも問題なかった。背景の雑音を抑えるアクティブノイズキャンセル機能は大きな強みだ。3GからEDGEネットワークに切り替わってしまう問題を報告している多数のユーザーには同情する。どんな携帯電話でも必要なのは、一貫した電波受信状態だ。Nexus Oneではそれがない。そこでこのレビューでは、ちゃんと機能したときの本体とアプリの使い心地を中心に書く。
1GHzのQUALCOMM Snapdragonプロセッサの処理速度は目を見張るものだ。DROIDよりも、iPhone 3GSよりも一段速い。Android 2.1と組み合わせると、ピザだろうが近所のバイクショップやパン屋だろうが、映画の上映時間だろうが、素早く検索結果を返してくれる。バッテリーの持ちも素晴らしい。通話やアプリなど通常の使い方なら、フル充電で約9時間持つ。
GmailやGoogle VoiceなどのGoogleアプリはNexus Oneで快適に動いた。Googleが考えているGoogle Voiceの壮大な計画を考えると、同アプリの使いやすさは重要だ。
500万画素カメラはオートフォーカスとフラッシュを備えており、動画撮影機能はDROIDなどほかのAndroidデバイスと似ている。だが、DROIDで発生したようなオートフォーカスのバグによる写真撮影の問題はなかった。
ホーム画面は5つあり、うち2つはアプリやウィジェットがない。Facebookなどのアプリのアイコンを長押しするか、指で押さえて空の画面にドラッグすることで簡単に追加してカスタマイズできる。
ホーム画面を切り替えるには、HTC DROID Erisのように画面をスワイプするか、ホーム画面下の右端と左端にあるドットをタッチする。
わたしが使った貸出機は、ホーム画面の1つに天気予報・ニュースウィジェットが載っていた。Googleアカウントの登録時に自分の位置情報を提供することを承諾すると、このウィジェットは非常に便利になった。Google Latitude、Near Me Now、それからもちろんGoogle Mapsのターン・バイ・ターンナビなど、Googleの便利なアプリの多くを利用するには、位置情報を渡すことが重要になる。
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