NTTドコモが5G SAを無料キャンペーンから「無料提供」に改訂――Opensignalで評価を上げることはできるのか:石川温のスマホ業界新聞

» 2026年05月31日 15時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 NTTドコモは5月27日より、5G SAの利用料金を無料とする。これまでは月額550円という設定であったが、終了日未定の無料キャンペーンという立て付けであった。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2026年5月23日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。


 ドコモユーザーの間では「ネットワークが安定しない」ということで、スマホの設定で5Gをオフにして4Gにしかつながらないという「裏技」が広く浸透していた。

 それではいつまで経っても5Gにトラフィックが移行していかない。NTTドコモとしては4Gユーザーを5Gに、さらに5G SAに繋がせていく必要があったが、5G SAが月額550円という設定だったために、オプションを避けるという人が少なからずいたように思える。

 今回、ようやく無料化されたことで、5G SAを契約するユーザーが増えれば、ネットワーク品質はさらに向上することになりそうだ。

 先日、ネットワーク本部長の引馬章裕氏にインタビューする機会を得た。真面目な記事は日経電子版で公開しているので、そこには収まりきらなかった話をメルマガでは書きたい。

 NTTドコモのネットワーク品質問題で、ネットワークを技術的に見ている部隊は、真面目に基地局を増設し、ノキア製SONなどを導入して、なんとか設備容量を上げ、自動調整できるネットワークを構築しつつある。

 一方で「マーケティングや営業面でもなんとかなるのでは」と思うことがある。

 例えば、「ドコモMAX」や「eximo」などはテザリングが無制限だ。他社のように80GBや100GBの制限があれば、もうちょっとネットワークの混雑は避けられるのではないか。そのあたりを聞いてみたところ「テザリング無制限による影響はほとんどない。一方でHome 5Gの負荷が大きいのだが、こちらは住宅地がメインということで、繁華街などには影響がない」とのことであった。

 NTTドコモが抱えるネットワーク品質の低下は繁華街などがメインであるため、テザリング無制限やHome 5Gの影響はあまりないとのことであった。

 Opensignal対策として「アンテナピクトの表示を見直すのもアリなのでは」と提案してみたが、反応はイマイチであった。

 KDDIの場合、実はOpensignalで成績がいいのは「au」のみだったりする。UQモバイルやpovoは必ずしもネットワークの体感品質がいいわけではない。

 実はOpensignalはアンテナピクトの表示でブランドを判断しているため、使い放題プランがメインのauは成績がよく、一方で容量制限のあるUQモバイルやpovoは別でカウントしているのであった。

 ドコモの場合、ドコモMAXもドコモminiもahamoもirumoも料金プランであるため、みんな「docomo」という表記になっている。

 ドコモminiやirumoのような容量の小さなプランは、速度制限が入りがちなため、Opensignalでは不利になってしまうのだ。Opensignalで成績を上げ「ネットワーク品質が改善している」とアピールするには、マーケティング的にもなりふり構わずやる必要があるのではないだろうか。

© DWANGO Co., Ltd.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  2. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  3. 7型ディスプレイ搭載「Apple HomeView」発表 Siri AIと顔識別で家族全員に「欲しい情報」を届ける (2026年10月13日)
  4. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  5. Apple、「HomePod mini」に新色「ミッドナイト」追加 実はスペースグレイとの違いアリ (2024年07月16日)
  6. 楽天モバイル、KDDIローミングが大幅に縮小――ユーザーに対する説明責任はないのか (2026年10月11日)
  7. Google、画面付きトラッカー「Google Fitbit Edge」発表 日本では2万6800円で予約開始 バッテリー交換にも対応 (2026年10月13日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. Apple、「HomePod mini 2」を発表 天面が光るサウンドグローや4台連携でのサラウンド機能に対応 2万4800円 (2026年10月13日)
  10. ソフトバンクの「iPhone Duo」は一括42万9760円、2年23万9760円から 18 Proよりも免除額は控えめ (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー