店のお得情報、小型スピーカーから音波でスマホに配信――ヤマハがO2Oサービスを提供

» 2013年05月15日 15時50分 公開
[佐々木千之,Business Media 誠]

 店内のスピーカーに近づくと、スマホにポイントやクーポンが配信される――。ヤマハが自社の音響通信技術「INFOSOUND」を利用して、店舗などに設置した小型スピーカーからスマートフォンに情報を配信するロケーションサービス「スタンプファン」と「QooPro(クープロ)」の提供を開始した。

 INFOSOUNDは、デジタル情報を18k〜20kHzの帯域の音波に変換して伝送する技術。スピーカーから発信される音波をスマートフォンのマイクで受信すると、サーバーとの連携でURLなどの情報に変換される。このINFOSOUNDを利用して、来店者が店舗内のスピーカーに近づくだけでクーポンやスタンプを受け取れるサービスを提供する。

 来店者のスマートフォンにクーポンやポイントを付与するサービスは、多くが端末内蔵のGPSやWi-Fiを利用しているが、GPS測位の誤差やWi-Fi電波の漏れの影響もあり、近くに来ただけで実際に入店しなかった顧客にも特典が提供されてしまうケースもある。これに対してヤマハのサービスは、店内のスピーカーから出る音波を利用するため、「来店した人だけに確実にサービスを提供できる」メリットがあるという。

Photo モバイルマーケティングEXPOヤマハブースでの展示。上に見えるのがINFOSOUNDの発信機(画面=左)。インフォサウンドブラウザに表示された情報の例(画面=右)

スタンプラリーとクーポン配信サービスを提供

 スタンプファンは、スタンプラリーサービスを提供するサービス。顧客はスマートフォンに無料のアプリ「インフォサウンドブラウザ」(iOSおよびAndroid)をインストールして参加する。位置情報に基づいて表示されるスタンプラリー情報を見てスタンプスポットを回り、スピーカーに端末を近づけることでスタンプを得る仕組みだ。サービス提供側は、従来の紙のスタンプラリーで必要なオペレーションが不要になり、短納期(1〜2週間)、低コストで短期の誘客ができる。

 QooProは、店舗に入った人だけにポイント付与したりクーポンを配布したりするサービス。来店者は「インフォサウンドブラウザ」をスマートフォンにインストールして利用する。店舗側は小型のINFOSOUND発信機を店内に設置するだけで運用を開始でき、店舗情報やキャンペーン情報などの入力・修正はクラウドサービスの管理画面から行なえる。最短で2週間程度でのサービスインが可能で、店舗側のPOSサービスなどと連携させる場合には、別途開発コストがかかる。

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