気になることを頭に溜め込んだ状態では、目の前の作業に集中することは決してできません。「あれやったかな」「あ、それもやらなくちゃ」「あの件、あの人に確認しなくちゃな」と本来の作業を邪魔する思考ばかりが浮かんできて、生産性をがくんと落としてしまうからです。
搭載したメモリいっぱいまで使い切ったPCで作業をしたことはあるでしょうか? ワープロ、画像編集ソフト、Webブラウザ、表計算ソフト、次々にアプリケーションを立ち上げるとだんだん動作が重くなってきて、作業そのものをする時間よりも、待ち時間のほうが長くなった経験をした人も多いはずです。
そうした状態は、あなたが「頭の中にすべての気になることを溜め込んだ状態」によく似ています。「ToDoリストは頭の中にあるから大丈夫」といっている人と仕事をすることは、こうした遅いコンピュータを使っているのと同じことです。
気になることを頭に溜め込んだ状態では、目の前の作業に集中することは決してできません。「あれやったかな」「あ、それもやらなくちゃ」「あの件、あの人に確認しなくちゃな」と本来の作業を邪魔する思考ばかりが浮かんできて、生産性をがくんと落としてしまうからです。
GTDはこうした状態から脱却するために必要なシンプルな考え方です。気になることを頭の中から追い出し、目の前の作業に集中することは、ひとつだけアプリケーションを立ち上げて作業をすることに似ています。GTDを実践することで、十分に空きがあるメモリで作業をしているような快適さを手に入れることができるようになります。
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