分煙キャビンを販売するスモークフリーシステムズを取材するため、スウェーデン大使館に向かった筆者。インタビューで聞けた「欧州各国の喫煙事情」(ファニー編)をご紹介します。
2009年03月03日〜2009年03月09日
「解雇されないだけマシ」「長時間労働こそ鑑」――こんな「上司が陥りやすい10の勘違い」を紹介した記事が、先週最も多くのアクセスを集めた。2位には「上司に一目置かれるビジネス会話術」がランクイン。企業で働くビジネスパーソンならば、上司と部下とのコミュニケーションは避けて通れない。効率のいい仕事は雰囲気のいい職場から――というわけで、オフィスでのコミュニケーションに困っている人は参考にしていただければ幸いだ。
さて、筆者は先日取材でスウェーデン大使館に行ってきた。「大使館」と呼ばれる建物の内部に入ったのは、生まれて初めてのことである。
取材では、スモークフリーシステムズ日本支社の代表を務めるヨコブ・ラウリン氏から、いろいろと面白い話が聞けた。ラウリン氏は、デンマーク、英国、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツ、オーストリアなど、欧州各国のマネジメント職を歴任した経歴を持っている。
筆者が「欧州各国で製品を販売するにあたり、さまざまな苦労をされたと思いますが、その国のいわゆる“お国柄”というものを垣間見るような出来事はありましたか?」という質問をしたときのことだ。ラウリン氏はニヤリと笑ってこう言った。「そんなの、一日中話したって話しきれないよ……ファニーな話とシリアスな話、どっちがいい?」
結局筆者はどちらも聞いたのだが、シリアスな話はまた別の機会に譲るとして、ここではファニーな話の一部を紹介しよう。
「いろんな国で何年もキャビンユニットを売ってきたけどさ。『ちょっと天井が低すぎる。もっと大きなサイズないの?』なんて言われたのはオランダだけだよね」
「フランスのある企業にキャビンユニットを導入してもらったんだけど。ある日営業員が様子を見に行ったら、ボックスの中で11人が談笑してたんだって。でもそのキャビンユニット、6人用だったんだ」
「フランス、ベルギー、オランダは、みんな一緒に群れたがるようだね。吸わない人でも、けっこう喫煙スペースに近寄っていって、フランクに話をしたりしてる。ドイツ、オーストリアは逆だね。『吸わない人は出てけ!』みたいな雰囲気があるよね」
……うーむ、なるほど。これは各国の喫煙事情の一例だろうが、聞いてみるとなんだか妙に納得してしまう。かつて「世界の日本人ジョーク集」といった本がベストセラーになったことがあったが、まさしくあんな感じだ。
スモークフリーシステムズの日本法人は2009年に立ちあがったばかりだというが、キャビンユニットが普及したあかつきには、ぜひラウリン氏に「日本のスモーカー、どうですか?」と聞いてみなければ、なんて思った筆者であった――。
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