合宿所? それとも現代のトキワ荘?ソーシャルアパートメントに住んでみた

三日坊主のタカキとしては、今までチャレンジしてみて続かなかったことがかなりある。SNSをはじめとするソーシャル系サービスもなんどやってみては止めたか分からない。そんな筆者に「ソーシャルアパートメントに住んでみませんか?」というお声がかかった。

» 2009年05月18日 23時41分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]

 三日坊主のタカキとしては、今までチャレンジしてみて続かなかったことがかなりある。例えばブログ。何度始めたか分からないほどだ。mixiもそれなりに書いていたこともあったが、続かない。いわゆるソーシャル系サービスと言われるものに興味はあるが、始めてはみるものの何となく止めていることが多いのである。

ウワサの「ソーシャルアパートメント恵比寿」。実は目黒区にある

 そんな筆者に「ソーシャルアパートメントに住んでみませんか?」というお声がかかった。場所はJR恵比寿駅から15分ほど歩いたところ。足立区、練馬区、墨田区と移り住んできた筆者にとって渋谷区(実は目黒区だった)は初体験。下町っぽいところばかりだったので、恵比寿という文字に相当神々しい感じがするが、大好きなヱビスビールの本拠地でもあるし(関係ない)立地は悪くなさそうだ。ということで興味半分、17日から住んでみることにした。

 まずはソーシャルアパートメントってなんだ? というところから説明したい。一番の特徴は、基本的に各部屋に水回りがないこと。“風呂トイレ別”どころではなく、風呂トイレ(+食堂)が共同なのである。お風呂(実際はシャワー)とトイレが共同なんて、まるで昔のアパートだ。いやそんなアパートだって台所ぐらいはあったはず。食堂すら共同となると、これはもはや合宿所である。

 5/19 12:00 追記 部屋によっては水回りのそろっている部屋もあるとのこと

 とはいえ、単なる1人暮らしよりいい面もある。ソーシャル(というか共同)だけあって、アパートの住人によく会う。トイレであったり、シャワールームの入り口であったり、食堂であったり――。つまり自然とコミュニケーションできるというわけだ。才能ある社会人が集うと考えれば、ある種現代のトキワ荘と言えないこともない。

 また、トイレやシャワールームは基本的に管理会社が清掃。ずぼらな筆者としてはかなりうれしかったりする。キレイな食堂には厨房が付いていて、ガスコンロや電子レンジ冷蔵庫、なべ、やかん、ボウル、お皿、お箸、ナイフ、フォークなど調理具から食器まで一通りそろっている。洗濯機や乾燥機もあるので、比較的身軽な感じで入居できるのもメリットだ。

 そんな説明を受けていたこともあり、初日は仕事道具とタオルケットというほとんど着の身着のままの姿で入居。だがこれはかなり失敗だった。さすがに服はないので、普通に翌日の服がない。あわてて恵比寿の駅ビルに入っている無印良品でシャツを購入した。それからシャンプーや歯ブラシ、タオルのたぐいもないからそれらも購入。ようやく一息ついた感じ。

 そうこうしているうちに夕方。「ソーシャルアパートメントなのに、部屋に引きこもっているのもなんだかなあ」と思い、地下1階の食堂へ。なんだか何人かが料理の準備をしている。聞くと、タイミングを計ったようにパーティーの準備中だったようだ。筆者より先に入居していたMayaさんが主催。社会人2年目という彼女が一生懸命作ったエビのシチューを振る舞うという。「初日から手料理が食べられるとは、ソーシャルバンザイ!」と心密かに思ったことは秘密である。

 というわけで、体験記の第1回はここまで。次回はパーティの様子をお伝えしよう。あ、シチューは大変おいしゅうございました、はい。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ