家庭で使われる電気製品の消費電力を紹介する。節電に役立ててほしい。
東北関東大震災の影響で、東京電力の管轄エリアでは計画停電が行われるなど、節電が急務となっている。計画停電のグループに属していない場合や、時間帯が該当していない場合でも、できるだけ電力消費を抑えたほうがいいだろう。
もっとも、ふだんから電力というものを意識していない限り、どの電気製品がどのくらいの電力を消費するものかは、なかなか分かりづらい。消費電力の大きな電気製品の利用を控えれば控えるほど節電効果は大きくなるわけだが、代替として利用する電気製品のほうが消費電力が多ければ、まったくの本末転倒になってしまう。
今回は、さまざまな電気製品の消費電力を、いくつかのグループに分けて紹介する。それぞれの機器がだいたいどの程度の電力を消費しているのかを把握することで、節電の参考にしてもらえれば幸いだ。
なお掲載しているデータについては、価格比較サイトの売れ筋モデルを対象に、運転時の最大消費電力についてまとめている。容量やサイズなどのグレードを考慮せずに売れ筋の上位製品のみをチェックしているので、製品によってはここに記した範囲を外れる場合もあることをご了承いただきたい。また一般的に古い製品であるほど消費電力が大きい傾向があるので、何年も使っている製品については、消費電力をある程度プラスαして考慮いただきたい。
| 製品 | 消費電力 |
|---|---|
| IHクッキングヒーター | 1400〜3000ワット |
| エアコン | 300〜3000ワット |
| トースター | 1000〜1400ワット |
| ホットプレート | 1100〜1300ワット |
| 食器洗浄機 | 1100〜1300ワット |
| 電子レンジ オーブンレンジ |
1000〜1450ワット |
| アイロン | 1200〜1400ワット |
| コーヒーメーカー | 650〜1500ワット |
| 衣類乾燥機 | 700〜1400ワット |
| 電気ポット 電気ケトル |
900〜1300ワット |
| 洗濯機(乾燥時) | 600〜1200ワット |
| ドライヤー | 600〜1200ワット |
| パネルヒーター | 400〜1200ワット |
| 遠赤ヒーター | 250〜1100ワット |
もっとも消費電力が大きなグループ。調理器具や暖房器具など、直接熱を発するタイプの製品が多数を占めている。
これらのグループの機器をどうしても使わざるを得ない場合は、弱のモードで運転したり、ワンランク下、500〜1000ワットのグループの製品で代替できないかを検討したいところだ。
乾燥機などは利用を控え、自然乾燥に任せるのも有効だろう。
| 製品 | 消費電力 |
|---|---|
| 掃除機 | 850〜1000ワット |
| ホットカーペット | 500〜800ワット |
| 布団乾燥機 | 500〜700ワット |
| 温水洗浄便座 | 300〜700ワット |
| ハロゲンヒーター | 300〜1000ワット |
| こたつ | 300〜600ワット |
| ファンヒーター | 10〜450ワット |
1000ワット以上のグループに比べると消費電力は落ちるが、これらのグループも消費電力が大きな部類に入る。
消費電力が低い製品で代替したり、利用時間を短くすることを検討すべきだろう。
| 製品 | 消費電力 |
|---|---|
| 洗濯機(洗濯時) | 200〜400ワット |
| 冷蔵庫 | 100〜300ワット |
| 食器乾燥機 | 200〜300ワット |
| テレビ(プラズマ) | 300〜500ワット |
| テレビ(液晶) | 100〜200ワット |
| デスクトップPC | 100〜300ワット |
| 炊飯器 | 100〜300ワット |
| ミキサー | 100〜400ワット |
前述のグループに比べると消費電力は低めだが、長期間継続して電力を消費する機器も多いので、利用時間を短縮するなどの工夫は有効だろう。炊飯器などは保温時でも10〜30ワット程度を消費するので要注意だ。
| 製品 | 消費電力 |
|---|---|
| ノートPC | 50〜100ワット |
| コンポ | 50〜100ワット |
| Blu-rayレコーダー DVDレコーダー |
20〜50ワット |
| HDDレコーダー | 10〜30ワット |
| ビデオデッキ | 5〜30ワット |
| ラジカセ | 10〜50ワット |
| インクジェット プリンタ/複合機 |
10〜30ワット |
| 加湿器 | 10〜40ワット |
| 電気毛布 | 50〜80ワット |
| 空気清浄機 | 10〜70ワット |
全体的に見ると消費電力は低い部類に入るが、機器自体の点数も多いため、多くの機器をオフにしていけばそれだけ節電効果は高くなる。利用頻度が低いにもかかわらずつねに通電している機器がないかも合わせてチェックしたいところだ。
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