A4半分で仕事します! ドキュメントスキャナ「DR-C125」体験記脱ガンジガラメの働き方(2/2 ページ)

» 2011年06月27日 11時45分 公開
[開米瑞浩,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 だから、こんな状態でも使えます。

 あれ、いつの間にかまた机の上にモノが山積みに……。はい、さっき整理した(どかした)ものをまた戻してしまいました。だってこれでもDR-C125なら使えるんだもの(笑)

 かくして「スキャナの設置場所を確保するために机を整理しよう」というムシのいい構想はあっという間に頓挫したわけですが、なんにしてもそれぐらい省スペースで使えるスキャナなのは確かです。

 設置面積や筐体の前後幅自体はおそらく競合のドキュメントスキャナとそれほど変わりません。ですが、競合製品にはDR-C125のような「ラウンド・スキャン」モードがありませんので、使うときは手前を空けなければなりません。私のような、デスクの整理が超絶的に苦手な散らかし屋さんにはこれが難しい。「そんなことではいけませんね、ビジネスパーソン失格ですね」と言われてしまいそうですが、そんな私にとってこういうスキャナは確かにありがた〜いソリューションです。

 調子に乗ってレシート類をガンガン読み込ませてみましたが、長いのも短いのも快調に読んでくれます。

 新幹線の切符を買ったときの領収書のようにちょっと厚めのものでもちゃんとラウンド・スキャンが効きます。カードのような折り曲げられない硬い素材のものをスキャン

する場合は、ラウンド・スキャンではなく手前に排紙するモードを使うといいでしょう。

二つ折り名刺も紙詰まりせず

 あと驚いたのは名刺をスキャンしたとき。普通の名刺が読めるのは当たり前ですが、中にはこういう二つ折り名刺を使っている人がいるじゃないですか。

 これはきっとダメだろうと思っていたんですが、こういう二つ折り名刺も折りたたんだ状態でそのままスキャンでき、紙詰まりはしませんでした。これにはびっくり(もちろん、折りたたまれた内側はスキャンできないですが)。最近のスキャナの進化に驚くばかりです。


 そんなわけでこのDR-C125、デスクの隅に置いておくと「紙モノをデジタル化して整理しやすくする」強い味方になりそうです。

 ちなみに1つ欠点を上げるとすると、スキャンユーティリティの「Capture On Touch」です。読み込んでそのまま「Evernote」に保存する機能など、なかなか便利に使えますが、いかんせん操作性がいまいち。

 例えば、30ページ分ほど読ませた原稿のうち10ページほどが不要だったのでそれを削除してからPDFファイルを作ろうとしたときのことです。削除したい10ページを一気に選択して一気に削除――とやりたかったのにそれができず、いちいち1ページずつ削除ボタンを押していかなければなりませんでした。何かうまくやる方法があるのかもしれませんが、それが直感的に分からないようなUIではまだまだだと思います。そこはきっといずれ改善されることでしょう。

 そんなわけで「設置面積A4半分で仕事をする!」ドキュメントスキャナ、あなたのデスクの片隅にもいかがでしょうか。とりあえず私のデスク横に溜まっていたレシート類は一掃されたので、めでたくハガキ一枚ほどのスペースが整理できました。こんな程度で喜んでいていいのだろうかとも思いますが、千里の道も一歩から。デスクの整理整頓をめざす私の戦いはきっとまだまだ続きます……。

筆者:開米瑞浩(かいまい みずひろ)

 IT技術者の業務経験を通して「読解力・図解力」スキルの再教育の必要性を認識し、2003年からその著述・教育業務を開始。2008年は、「専門知識を教える技術」をメインテーマにして研修・コンサルティングを実施中。近著に『ITの専門知識を素人に教える技』『図解 大人の「説明力!」』、『頭のいい「教え方」 すごいコツ!』


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ