【アイデアトランプで考えた】初心者がやってみたくなるソーシャルゲーム(前編)アイデア発想実践記(2/2 ページ)

» 2012年04月24日 11時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       

SCAMPERより断然やりやすい

 実際問題、30秒で選べるカードはせいぜい1枚。「どれにしようかなー」と見回す時間はなく、サッと選んで、パッと考えをまとめないとタイムアップになります。3人とも、30秒では1つカードを選ぶのがやっとでした。

 ただSCAMPERとは違って、カードの指示が平易な表現なために内容の意味に悩むことがなく、スムースに入っていけます。小学生低学年向けの日本語とのことですが、大人でもこちらの方が(SCAMPERより)取り組みやすいような気がします。

 ちなみに、カードの指示はこんな感じです。

  • 少し、意味を変える
  • 強いものを使う
  • 材料を変える
  • なにかの色を変える
  • なにかをどけて、別のものを置く
  • 前にあったことをヒントにする

実際にメンバーが書いたメモを公開

 6周回し、私とホリウチさんが6個、上口さんが7個のアイデア、合計19個出しました。

 以下、全員のメモを公開してみます。

ホリウチさん

カードの指示 アイデア
何かと組み合わせる 婚活サイトと組み合わせる。異性と仲良く冒険
何かを減らす 身体を動かしたりすることでダイエットもできるように
みんなが大事にしたいと思うものを見つける 勝った人が大統領というような報酬にする。
置く場所を変える ボタンを押す代わりに別のリアルなボタンを押すようにする(位置ゲーみたいな)
重くする すごく難しくすることで達成感を得やすくする
場を小さく分ける 会社対抗戦のようにすることで会社の帰属意識を高める




 ホリウチさんはソーシャルゲームをやり慣れているからか、ほとんど悩まずに「じゃあこのカードで」と発想していきました。

上口さん

カードの指示 アイデア
時間をくぎる 決まった時間にしかプレーできない。
何かを混ぜる リアルゲームと一緒に進む(2つのゲームを同時進行させる)
何かを削る むかつく相手に課金攻撃ができる
誰かのやることをいつもと変える リアルな知り合いだけど、誰かは分からない(例:クラス全員で参加するのだけど、ゲーム上のプレーヤーが誰なのかがお互い分からないまま進める)
何かの目的と一緒にやる 学力とリンクさせる。(資格やTOEICとリンクさせる)
誰かと一緒にやる 自分の思い通りにならないペットや子供と一緒にプレーする
やり方の順番を変える 最初に低額を課金し、お金をなるべく使わず達成できたら勝ち






 上口さんも、ホリウチさん同様に短時間でカードを選び、アイデアを披露してくれます。しかも、二人とも発想が偏ることなく、さまざまな方向に広がっていて、私は感心しながら発表を聞いていました。

中山

カードの指示 アイデア
何かを減らす 子供が漢字を学べる(教育的効果)
何かを短くする 1分間で終わるゲーム。(長時間ゲームに没頭して時間を浪費してしまう等の)批判を受けずに済む
前にあったことをヒントにする 会社内の匿名コミュニケーションゲーム。いいね! を付け合う
逆の目的に使う 苦しいゲーム。(なかなか身につかないコトの)習慣化。朝の早起きとか
少し意味を変える リアルのその場でゲームを他人にふっかける。(負けたら)ジュースをおごる、(勝ったら)ジュースをおごせる
何かを他の人にあげてしまう 寄付。いらない物を使ってゲーム参加。社会的意義アリ




 このメンバーの中で唯一ソーシャルゲーム未経験の私に、どんな発想ができるのか? と不安を覚えつつむりやり発想してみました。アイデアを出しながらも、具体的な中身は言っている本人にもよく分かっていません(苦笑)。時間をフルに使いきりながらなんとか搾り出しました。

 さて、肝心のアイデアは一体どんなものなのか? それぞれの評価は? どんな広がりを見せるのか? ベストアイデアに選ばれるのはどれか? 詳しくは後編に続きます。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ