ビジネステレビ誠の生放送のためにスタジオを構えていたオーリッドのブースも取材。オーリッドと言えば「O-RID KYBER」です。スマートフォンやデジカメで撮影したり、スキャナーで取り込んだりした書類やメモの画像データをアップロードすると、自動的にOCR(光学文字認識)によって手書きの文字をテキストデータ化してくれます。
単なるOCRのサービスやソフトウェアはたくさんあるのですが、KYBERがすごいのは国内外のデータ入力センターで人間のオペレーターが人の目でテキストデータ化の結果を確認するところ。ここまで説明すると個人情報をオペレーターに見られているのでは、と思う人もいそうですが、実はテキストデータは細かく分割してオペレーターに送信します。
例えば1文字単位でオペレーターがデータ化の結果をOCRする前の画像データと比較して、正誤判定し、結果が正しければ全体のデータに戻し、間違っていたら画像データに基いて正しいデータを入力する――というわけです。こうして、各オペレーターが細分化されたデータを個々に処理して、処理後のデータをクラウド上で再統合し、ユーザーに戻すんですね。人の目を介しているので「テキストデータ化の精度はほぼ100%」(オーリッド)だそうです。
今回のブースでは本誌でも何度も取り扱ったスマホ連係ノート「KYBER SmartNote」に加え、塗りつぶした部分の文字をテキスト化するマーカー「KYBER SmartMarker」、手書き情報も含めてテキスト化する名刺スキャナ「KYBER SmartCardBox」を展示。特にKYBER SmartCardBoxは名刺スキャナではあるものの、直接無線LANなどでインターネットに接続できるためにPCレスで利用できたり、読み取った内容をPCやスマホなど異なる端末で簡単に確認できることなどをアピールしていました。
ということでISOT 2012いかがだったでしょうか? 文房具は古くて新しい製品です。昔からあるような鉛筆だったりノートだったりが、新しい工夫で蘇ったりするので面白いですね。誠 Biz.IDでは引き続き注目していきたいと思います。
ブースリポート | メーカー |
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名刺を貼ったり取ったり「ハリトレー」 | 日吉パッキング製作所 |
ノートタイプのホワイトボード「NUboard」に本革タイプ登場か | 欧文印刷 |
日本文具大賞優秀賞のノート「on the dot」を見てきた | マルアイ |
イエローラインがカッコイイ! ニーモシネにライトタイプ | マルマン |
日本文具大賞優秀賞のメモプリはAndroid連係 | カシオ計算機 |
エルゴノミクスノート? 伊葉NOTE・BOOK | 伊葉 |
ペットボトルに取り付ける鉛筆削り「ケズリキャップ」 | シヤチハタ |
ロンドンの交通機関を“ペン”に | ゼブラ |
ショットノートのファイル版はゲージ満タンで自動撮影 | キングジム |
PCレスで利用可能! 人力OCR付き名刺スキャナ「KYBER SmartCardBox」 | オーリッド |
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