さて、次はカレーの変動比率を計算します。変動比率とは、変動費が売上に占める割合です。
ここまでくれば、総費用線の作図ができます。
はい、これで損益分岐点の計算は出来たも同然です。実際は、売上に応じて段階的にアップする固定費や増減する変動費があるので、ここまでが大変なのです。
次に、傾き1の線を加えます。この直線上は、売上と費用が均衡していることを表していますが、そんなことは考えなくてもいいです。
この接点の横軸座標を導き出せばよいのです。中学校の数学が苦手な人は「これでだいたい35万くらい」と目分量で判断してもあながち間違っていません。が、しかし、企画書に書くのであればきちんと計算しないと信憑性がないですね。
ということで、連立方程式を立てて解くことが必要です。
Y=X Y=0.28X+232000 X=0.28X+232000 0.72X=232000 X=322222 答え:322222円
つまり、1カ月に32万2223円以上売ることができれば、給料も出せて貯金ができる、というお話です。
うーん、1カ月322パック売れないといけないとなると、20日営業で想定すると1日あたりのノルマは約16パックになります。まあ、なかなか……。Twitterなどで出没地点をアナウンスしながら移動したりフォロワーは割引してあげるなど、売り方の工夫は必要になるでしょう。
実際の事例ではこれよりもっと複雑ですが、要は「総費用線を書いて傾き1の直線との交点を求める」というだけです。
アイディア大好きのみなさん。この基本を押さえて、そのサービスがどれくらい儲かるのか、いろいろ遊んでみてはいかがでしょうか?
※この記事は、誠ブログの「そろそろ脳内ビジネスの話をしようか:その事業の採算性を計算する」より転載、編集しています。
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