――そのラインを目指さない人は、会社員という選択をするのが無難そうです。
あまり優秀じゃない大多数の若者にとっては、今の日本の新卒一括採用のシステムってとても有利なものだと思うんですよね。「命令聞きそう」とか「融通利きそう」みたいな曖昧(あいまい)な理由で、スキルがなくても若ければ採用してもらえるじゃないですか。
米国やフランスには新卒一括採用っていう概念がないから、若い人のほうが就職は大変なんです。スキルで採用するから。そうすると中途で経験がある人のほうがいいよね、っていう判断になってしまうんです。
しかも、日本ではOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)があるから、給料をもらいながら教育までしてもらえるじゃないですか。他の国だと「教育は、会社の外で自分で受けてきてください」という発想なので、こんな国はなかなかないですよ。
――それをする企業側のメリットってどんなところにあるのしょうか?
それって、社員をぬるま湯につけておくようなものなので、会社の外に出ていこうとする人が減るんです。会社の中で優秀な人材ができ上がっても、その人たちは外に出たことがないので、転職した時の自分の価値が分からないまま、ずっと会社にいてくれる。
もちろん新卒採用で採った中にはハズレもいるかもしれないけど、長期的な視点で見たら、何人かの優秀な人が40年間もその会社にい続けてくれたら、ビジネスとしては得ですよね。
――若者にも企業側にもメリットがあるという話ですが、それでは、現状の日本の新卒一括採用で損をしているのはどの層なのでしょうか?
超優秀な若者ですよね。Googleにいけばいきなり年収1500万円とかもらえる人でも、日本企業を選ぶと、周りと一律で月収30万円から始めましょう、ってなってしまいますから。
【独占】ひろゆきが語る「“天才”と“狂気”を分けるもの」
ひろゆきが“日本の未来”を憂う理由――「他人は変えられない」
ひろゆき流「職場に振り回されないメンタル術」 ムカつく上司、バカな同僚は“動物”だと思え!
ひろゆき流「転職の裏ワザ」――履歴書の書き方、自己アピールの方法
ひろゆき流「職場の同調圧力」に負けない方法――他人から嫌われない人なんて存在しない
ひろゆきの提言(1)――「1人産めば1000万円支給」で少子化は解決する
ホリエモンが「ランチでは5000円以上のうな丼を食え!」と豪語する理由 500円ランチをしているヤツに人は集まらない
ひろゆきの提言(2)――予測が難しい時代にハズさない「未来の読み方」
ひろゆき流“オワコン日本”の幸福論―― 他人とズレていたほうが幸せになれる!!
ホリエモンが、「多額の借金を抱えるビジネスパーソン」をポジティブに評価する意外な理由
ホリエモンが政治家に頭を下げてまで「子宮頸がんワクチン」を推進する理由
フィリピンで綱渡り人生 借金500万円から逃れた「脱出老人」の末路Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング