宇宙ベンチャーのインターステラテクノロジズ(北海道広尾郡大樹町)は、観測ロケット「ねじのロケット」を7月18日午前11時に打ち上げると発表した。場所は北海道大樹町のインターステラテクノロジズ大樹ロケット射場。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、見学場の封鎖、完全無観客、立入り制限区域の拡大などの対策を実施する。打ち上げ後の記者会見もオンラインで行われる。直接見に行くことはできないものの、打ち上げの模様はYouTubeおよびニコニコ動画でライブ視聴できる。
また、同社は6月にサンコーインダストリー、花キューピットなど3社のスポンサーを発表したが、新たに高知工科大学、サザコーヒー、平和酒造の3つのペイロードスポンサーが加わったことを明らかにしている。
高知工科大学は津波・雷・台風・噴火などの災害につながる自然現象を遠隔観測する技術の向上を目指し、インフラサウンドセンサ(超低周波音マイク)を搭載する。同センサーは「MOMO2号機」以降搭載を続けており、今回が5回目となる。
サザコーヒーも3度目のペイロード搭載として「超高級 パナマ・ゲイシャコーヒー」を、平和酒造は「日本酒 “紀土(きっど) 純米大吟醸 宙(そら)へ!!”」をロケットの燃料に添加し宇宙を目指す。
同社は6月に、小型観測ロケット「えんとつ町のプペル MOMO5号機」を打ち上げたものの、エンジンノズルに異常が出たために高度100キロの宇宙空間には到達しなかった(「えんとつ町のプペル MOMO5号機」、打ち上げ実施も宇宙空間に到達ならず参照)。宇宙空間に到達したのは2019年の1回のみで、5回中4回が到達していない。今回は打ち上げサービスを軌道に乗せられるかどうかの正念場となる。
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