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» 2021年04月27日 11時37分 公開

がん患者がオンラインで専門医に臨床試験の相談ができるシステムを開発 狙いは?

臨床試験支援事業などを手掛ける3Hクリニカルトライアルは、がん患者がオンライン上で専門医に臨床試験の相談ができるシステム「InsightGateway」を開発した。

[コネムラメグミ,ITmedia]

 臨床試験支援事業などを手掛ける3Hクリニカルトライアル(東京都豊島区)は、がん患者がオンライン上で専門医に臨床試験の相談ができるシステム「InsightGateway」を開発した。すでに国立がん研究センター東病院先端医療科で運用を開始している。専門医が事前にオンライン上で臨床試験の適格性を判断し、患者と試験のミスマッチを減らすのが狙い。また専門医から適切と思われる他の臨床試験などを紹介することができ、がん患者が臨床試験へ参加できる選択肢を広げられるようにした。

がん患者がオンライン上で専門医に臨床試験の相談ができるシステム「InsightGateway」(以下リリースより)

 このシステムは、がん患者がシステム内のチャットなどを活用し、参加を希望する臨床試験について専門医に直接問い合わせることができる。2018年3月に臨床試験の情報公開が義務化され、20年8月には国民がより治験参加を検討しやすいよう公開する内容も多くなった。こうした取り組みにより、がん患者やその家族が臨床試験の情報に接する機会も増えている。

 一方で、臨床試験への参加には厳密な適格基準が設けられ、がん患者が自身で見つけた臨床試験に参加できないことも多い。臨床試験を実施している医療施設に直接足を運んでも、診察の結果として当事者が参加できないケースも存在している。また、地方から来院するがん患者にとっては負担も大きい。

 こうした課題に対し、3Hクリニカルトライアルは「InsightGateway」を開発。国立がん研究センター東病院先端医療科で実施している臨床試験について、がん患者がオンラインで直接相談することができるようにした。

 コロナ禍の今、病院に行くことは感染リスクもあるため、電話やインターネットを利用したオンライン診療が少しずつ浸透している。がん患者など既往症がある人にオンラインで対応可能なシステムは、需要も高まることが予想されていて、新たな市場が生まれる可能性がある。

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