古川氏は自身のキャリアの出発点だった当時のアスキーで、インターネットの黎明期に技術者として関わりながら、何度もゼロからイチを生み出す経験をしてきた。若い人たちのために当時と同じような環境を作ることも、「明るい大人の悪巧み団」の狙いだと語っている。
「巣立っていく若い人にはいつも『僕はトリガーをかける役目や、触媒にはなるけれども、化学反応を起こすのはあなただ』と言ってきました。巣立つ時に肩を貸してあげることはできるけれども、僕が代わりに飛んであげるわけにはいかないですよね。化学反応を起こすためのきっかけを作っているだけだと思っています。
投資をした会社が大きく成長して利益を得られることよりも、若い人が巣立っていくためのサポートをする方が自分の性に合っています。老害になるので、こうしろ、ああしろと口出しはしたくありません。『ライ麦畑でつかまえて』の主人公・ホールデンのように、若い人が崖から落ちそうになった時に、『危ないよ』と手を差し伸べられる存在でいたいですね」
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