スイーツ、フィットネスジム、紙芝居 大学生社長のコンサル企業が、SDGs商品を次々とリリース(2/3 ページ)

» 2021年08月25日 16時03分 公開

身体も環境も変えるフィットネスジム「ENA gym」

 同社は7月に、身体も環境も変えるフィットネスジム「ENA gym」もリリースした。 1カ月4回(1回60分)で9万円のプログラムで、このジムに通って減少した体脂肪率に応じ、途上国を支援するNPOなどに寄付される仕組みだ。適正な体重に近づけば近づくほど、環境にも配慮したコオロギ由来のプロテインドリンクが飲め、途上国の食糧支援につながっていく。ウェアは環境負荷の低い和紙を使用しており、着た回数の分だけNPOに寄付されるという。

 「富裕国ではダイエットがビジネスになっている一方で、世界の中には食べ物に困っている人もいる。脂肪を減少させて貧困国の給食に変える有意義な取り組みだと考えている」(一柳社長)

身体も環境も変えるフィットネスジム「ENA gym」

「ロスZEROビールENA cookie malt」

 「ロスZEROビールENA cookie malt」は、定価で売れなくなったロスクッキーを使用したビール。醸造後に残った搾りカスを、牧場の家畜の餌として全て還元している。またビール瓶は、花瓶や香水のリードを入れる容器として活用できるようにデザインした。ふた以外は全てリサイクルできるようにしている。

ふた以外は全てリサイクルできる「ロスZEROビールENA cookie malt」

 また、今後は往復はがき「新しいお祝いの形ENA giftcard」をリリースする予定だ。取引先に物を贈るのではなく、取引先の代わりにNPOなど指定の団体に寄付することで、取引先の社会活動の実績につなげることを狙いとする。カードを贈った企業も贈られた企業も、企業価値の向上が見込める。

 「物のプレゼントは従業員の心を満たして終わる一方で、対外的に何かを生むことはあまりない。このカードは、寄付行為を発信することによって、企業価値を対外的に高めてくれるツールになり、取引先から期待が寄せられている」(一柳社長)

 その他には、購入コストが掛からないA3サイズのデータを無料で配布する紙芝居「紙芝居でSDGsのきっかけを ENA kamishibai」や、余分な大きさのパッケージをちょうどいいサイズで企画する食料品のパッケージデザインサービス「ちょうどいいパッケージENA just」のリリースを予定している。

 「食料品の一部では、余分な大きさのパッケージが見受けられる。ちょうどいいパッケージENA justを使うことで、包装に使用する材料を削減するのに加えて、余分なパッケージ分の空気を輸送するための代金やエネルギーを削減できる」(同前)

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