募集人数(募集時点の人数が非開示の場合は応募人数を適用)をみると、「日本たばこ産業(JT)」がパートタイマーと子会社の従業員を合わせて計2950人と最多だった。次いで「本田技研工業」(2000人)、「KNT-CTホールディングス」(1376人)などが続き、1000人以上の募集企業は計5社にのぼった。これは金融危機時の01年の6社に次ぐ、20年ぶりの高水準だ。
一方、募集人数が100人以下(若干名含む)は、36社(50%)と半数を占めた。アパレルや外食、専門商社などの中堅企業のほか、製造業、情報通信(テレビ局)、サービス業など広範囲に及ぶが、部門別の募集や子会社だけの実施も相次ぎ、募集規模の“二極化”が進んでいることが明らかになった。
東京商工リサーチは以下のようにコメントしている。
「21年の早期・希望退職は前年同期と比べ、件数・募集人数とも微減で推移している。一方、長引くコロナ禍が直撃した業種を中心に小規模募集が高い水準で発生し、大型募集も10月末までに5社判明した。また本田技研工業、パナソニック、近鉄グループHDは大規模募集を実施しながらも、募集・応募人数を開示資料で公表していない。大規模な社員の退職は株主や社員、取引先にとっても関心が高い事項であることから、今後は実施にあたる人事面での“透明性”が求められる」
アステラス製薬が早期退職実施 450人程度を想定
武田薬品が希望退職募集 「フューチャー・キャリア・プログラム」の対象は異例の“30歳以上”
2020年上場企業「早期・希望退職」実施が50社超 レオパレス21が1000人募集で最多
56歳で早期退職 元大手ITエンジニアが「介護タクシー」続けるワケ
シチズン、550人の希望退職者を募集 アナログクオーツ時計の需要減少を受け
『倒産の前兆』を見抜くために――1日22社が倒産する中で知るべきは「成功」よりも「失敗の公式」
借り入れ依存度9割弱 金融機関の支援で「延命」されていた長野県有数の中小企業がたどった末路
トラックレンタル業界の“異端児”が繰り広げた「違法すれすれの錬金術」――見せかけの急成長が招いた倒産事件
太陽光ベンチャーを倒産に追い込んだ“制度の壁”――急成長企業の未熟さも足かせに
信用失墜が企業の「死」――親密取引先の破綻で連鎖倒産した“建機レンタル業界の異端児”
「成功はアート、失敗はサイエンス」――倒産寸前の会社を再建した『破天荒フェニックス』、OWNDAYS田中修治社長が語る「会社経営失敗の法則」
「人生の“選択”には意味がない」――倒産寸前の会社を再建した『破天荒フェニックス』、OWNDAYS田中修治社長の経営哲学
格安旅行会社「てるみくらぶ」倒産の裏側に“キックバック依存経営”――多額の粉飾決算、社長らの詐欺
スルガ銀と結託 “情弱”狙った「かぼちゃの馬車」運営会社の「詐欺まがいの手口」
晴れの日を曇らせた着物レンタル「はれのひ」元社長の詐欺と粉飾決算――「成人の日に営業停止」の衝撃
勤続30年の元みずほ行員が斬る! もう一つの「年金2000万円問題」
【独占】ひろゆきが語る「“天才”と“狂気”を分けるもの」
ひろゆきが斬る「ここがマズいよ働き方改革!」――「年収2000万円以下の会社員」が目指すべきことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング