30万円「象主」の権利は完売 コロナ受け入れたJR東海が描く次の一手観光復活夜明け前(3/5 ページ)

» 2021年12月08日 16時46分 公開
[武田信晃ITmedia]

奥深いキウイの世界

 もう一つのキャンペーンの目玉はキウイだ。一般的に果物狩りといえば、いちご、みかん、ぶどうなどを思い浮かべるだろう。こちらもメジャーな果物狩りから「ずらし」ている。

 キウイはビタミンCが豊富に含まれ女性を中心に人気だ。静岡県掛川市に50種以上の品種を栽培する日本有数のキウイ農園「キウイフルーツカントリーJapan」があり、キウイの食べ比べ、食べ放題が体験できる。

キウイフルーツカントリーJapan

 ちなみにほとんどのキウイは収穫直後には食べることができない。固くて酸っぱいからだ。モノによっては1年ほど寝かせるものもある。よって、現地で食べることができるものは以前に収穫したものだ。

 実際に体験してみると、当たり前だが、品種によって味がまるで違い、キウイの世界の奥深さを知ることになった。この農園で栽培されているもののうち、百貨店などで、一個1500円程度で販売されている「高級キウイ」もあるという。

 また、同キャンペーンでは、静岡県西部にある遠州三山(法多山尊永寺、医王山油山寺、萬松山可睡斎)、小國神社の紅葉を打ち出している。東京では、旅行で紅葉といえば京都を思い浮かべる人も多いと思うが、京都ではなく遠州。ここでも「エリア分散」という「ずらし」のコンセプトが組み込まれている。

遠州三山の可睡斎の紅葉
遠州三山、油山寺の礼拝門

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