紙巻きタバコを加熱式タバコに変える「HIMASU」 キャンペーンで売り上げ5割増

» 2022年02月28日 18時56分 公開

 加熱式タバコの端末などを扱うHIMASUが、2021年に発売した普通の紙巻きタバコをスティックとして加熱する「HIMASU」が好調だ。2月に実施したTwitterでのバレンタインキャンペーンなどが奏功し、2月の売り上げは前月比で48%増加したという。2022年に入ってからHIMASUは2回キャンペーンを実施している。

普通の紙巻きタバコをスティックとして加熱する「HIMASU 1 Be 3」

 21年9月に発売した「HIMASU 1 Be 3」は、専用スティックを使う加熱式タバコ機器と異なり、普通の紙巻きタバコを直接加熱する。そのため感覚的にタバコの香りに近い使用感を得られるようにした。タバコに「グリセリンと環状外側から低温加熱技術」を結合する方法を採用することで、普通のタバコを加熱式タバコに変えることができる商品だ。

 1本のタバコを3〜4回加熱できるため消費は削減され、喫煙のコストは従来の30%程度に抑えられるという。

1本のタバコを3〜4回加熱できるため、喫煙のコストは従来の30%程度に抑えられるという

 通販最大手Amazonと、HIMASUJAPANの公式サイトで販売している。カラーはゴールドとグレーがあり、価格は9980円に設定した。

 HIMASUは、「伝統的な燃焼タバコから低リスクのタバコ製品に変更することを加速させる。同時に、質の高い社会生活に貢献したい」とコメントしている。

 日本たばこ協会は、20年度の紙巻きたばこの売り上げは1000億本を割り、988億本(前年比83.7%)だったと発表した。また21年10月に8回目の増税があり、値段は上がり続けている。加熱式タバコへ移行する人が多い中、紙巻きたばこ愛用者の選択肢の一つとして注目される。

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