“見て”分かる、RECAROのすごさ〜東京オートサロンリポート(4)〜:+D Style モテるクルマの選び方
おまっとさんでした!!前回の「モテ車」で宣言したとおり、RECAROのすごさを“視覚的”に解説しちゃいます。ランバーサポートの驚きの効果をご覧ください!
視覚的に、っていったいどうやって?!と、前回に引き続きこの「モテ車」を心待ちにされていた皆さん、おまっとさんでした!!
今回はランバーサポートをさらに視覚的にわかりやすく見ていただきましょう!
それを可能にしたのがタカノの体圧分布計を使った、体圧分布測定。
レカロブースでもこの体圧分布計を使ってのステージが行われましたが、ステージをご覧いただけなかった皆さんのために、データを送っていただきました。
これはビニールシートのような薄い体圧分布計をシートにかぶせ、どこに圧力がどのくらいかかっているのかを見ることが出来る機械。測定された圧力はサーモのように寒色と暖色の図にされます。
つまり、高い圧力がかかっているところはより赤い色になり、かかっていなければ青になるといった感じ。
直感的にわかりやすいですよね。
まず、データ1をご覧ください。
これがストレートを走行している状態(直進)。左の図が座面(背骨が下、膝側が上)、右が背面です。
一般的なシートだと、圧力がかかりすぎて真っ赤になってしまう箇所が左側のデータ、やや緑色っぽくなっているお尻あたりの部分です。レカロシートの場合は一か所に圧力がかかりすぎないために、うまく圧力が分散しています。対して背面は、腰骨のところと両肩にきっちりとサポートが効いています。
データ2は右コーナーの最中です。
体が横Gで振れているのに関わらず、背面のランバーサポートはきっちりと効き、ふんばっている左側だけではなく、右側の圧力も抜けていないことが見てとれます。ランバー部分の左側、縦長の楕円形に圧力がかかっているところは左腕の肩から肘にかけての部分です。
また、座面のほうのデータもご覧ください。ふんばっている左側だけでなく、右側のももの圧力も抜けていない=体がシート上で転がっていない、ということが見ていただけると思います。
一般的なシートでは、それがバケットシートの形状をしていても、ここまでのホールドは難しいそう。
特に太もも部分は、コーナリングのGによって片側が完全に浮いてしまっているシートもあるそうです。
ももが浮く、ということはそれだけシートの中でカラダがブレて動いてしまっているということで、それだけ無駄な動きが増え、骨盤が安定せず、疲労も増します。
つまり、快適性が著しく低下してしまうのです。快適性が低下したら、集中力も落ちてきちゃいますよね。
その「一般的なシート」のデータ、見せていただきましたがその差は一見にして歴然!
データ3は左コーナー。同じく体は転がっていません。
ちなみにこのデータは、バケットタイプのシートを使用していますが、競技中ではありません。
通常の運転でここまでのデータがはっきり出ちゃうんですから、競技中の選手の腰にどれだけの負担がかかるのか……そしてノーマルシートを装着する自分の腰にどこまで負担がかかっているのか……考えただけでも鳥肌。
シートってやっぱり、とっても重要なんですね。
さらに、レカロのシートはこれまで、この体圧分布計を使って開発されたのではない、ということを聞いてさらに驚いてしまいました。
今まで快適性や人間の使用感で開発をしていたそうなんです。
それをこの機械で測ってみたら、ちゃんと人間工学に基づいていた、っていう結果が出たそう。
さすが100年ブランド……その精度の高さに驚きを隠せません。
この体圧分布ステージに出ていただいた、ラリードライバーの奴田原選手は、さらに驚きの一言をおっしゃっておられました。
ラリーはレースよりも過酷な環境で行われます。右へ左への横Gはともかく、悪路をジャンプしたりすることをご覧になったことがある方も多いでしょう。
にも関わらず、なんとシートの交換は1年に1回行うかどうかだそう。その耐久性にびっくりしてしまいました。
しかし、こんな有能なバケットシートにも、欠点がひとつ。
それは「助手席に乗るひと(主に女性)にとっても評判が悪い」ということ。
快適なドライビングポジションを自然に取る形になるので着座位置が深く、座った時の納まりはいいのですが、乗り降りが本当に大変!!
私自身、スカートを履いていて、スリットが破けたことが数回、その時ばかりは「き〜〜〜!!」と怒ってしまいました。
しかもフルバケットはリクライニング機能がなく、これまた不評。
案外コツをつかめば大丈夫ではあるのですが、「バケットなんてイヤ!」なんてアレルギーのできちゃった女子もいると聞きます。
普段のアシに使うクルマに、スポーツシートもね、なんて思ってる皆さんには、ぜひレカロの「エルゴノミクス」シリーズをお勧めしたい!!
なんとこのエルゴノミクス、運転中の腰痛ケアを目的に、整形外科医が開発に参加したそう。これならリクライニングもできますし、一般的なシートと同様の形状で乗り降りも楽です。
レカロのシートは手作りの工程が非常に多いため、お値段は張ります。
だけど、枕にこだわるようにシートにもこだわって……パーソナルな空間をより豊かにしてみてはいかがでしょう?
いつまでも座っていたくなるシート……って、やっぱりモテかも!!です。
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