キヤノンのソフトフォーカス機構付きのEF135mm F2.8は、APS-Cサイズセンサーを搭載したカメラに装着すると、35ミリ換算216ミリ相当の望遠レンズとなります。F2.8と明るいので手ブレ補正こそないものの、明るい望遠レンズとして大きなボケのある写真撮影が楽しめるレンズです。
ソフトフォーカス効果は、レンズ鏡筒の先端にあるスイッチ付きのリングを回すことで、効果を2段階に調整できます。ソフトフォーカス系の効果を得られるレンズとしてニコンにも「Ai AF DC-Nikkor 105mm f/2D」と「Ai AF DC-Nikkor 135mm f/2D」があります。こちらは、前ボケ/後ろボケのコントロールができる点とF2.0という明るさが特徴となります。
EF135mm F2.8のソフトフォーカスの効果は強烈で、使いこなすのがなかなか難しい部類のレンズに入るかもしれません。絞り値や被写体の距離に応じて被写界深度(ピントが合って見える範囲)が変わるため、綺麗にソフトフォーカスとなる場合もあれば、ピンボケ写真のような結果となる事もあります。
F8まで絞るとソフトフォーカスの効果が得られないので、絶妙なソフトフォーカス効果を得るにはなかなか難しいレンズです。

ソフトフォーカス効果1。F2.8よりピントの合っている部分が見えるため、全体的に柔らかい印象の写真となりました(写真=左)、ソフトフォーカス効果2。ピントの山が少し見える、少し強めのソフトフォーカス写真です(写真=右)このように絞り値(被写界深度)によって効果の具合が変わるため、被写体に寄って撮る場合は少し絞る必要があります。ですが、ソフトフォーカスの効果がぴったりとはまると、他のレンズでは得られないオンリーワンの雰囲気を作り出せせます。このレンズは望遠レンズとしてだけではなく、写真力アップアイテムとしても有効な個性派レンズです。
モデル:ようか( http://ameblo.jp/youka999/ )
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