アスクルの法人向けサイトは、サイト訪問者の所属する企業の規模や所在地に合わせて最適なコンテンツを表示する機能を取り入れている。訪問者のサイト内での行動履歴や購買傾向以外に新たな指標を加えた自動推薦を実現することで、商品の売り上げ拡大を目指す。
アスクルは、同社が運営する法人向けのEC(電子商取引)サイトに自動推薦エンジンを導入し、訪問者の行動履歴や所属する企業の規模などを基に最適なコンテンツを表示する仕組みを整備した。自動推薦エンジンを提供したブレインパッドが3月11日に発表した。
法人向けサイト「アスクル・インターネットショップ」に自動推薦エンジンを導入、2月21日にサービスを開始した。サイトに訪問したユーザーの行動履歴や商品の購買傾向に加え、所属する企業の規模や所在地などの情報に基づて、コンテンツを切り替えられるのが特徴。訪問者は、目的とする商品のWebページやコンテンツにたどりつきやすくなる。
アスクル・インターネットショップに会員登録する際に入力する所在地、業種業態、取引実績、規模などの情報と、商品の詳細ページを閲覧した履歴などを組み合わせてコンテンツを表示する。住所変更手続きをした場合に、引っ越しに必要なサービスやキャンペーンなどの情報を動的に表示するといった使い方ができるようになった。
従来から商品の自動推薦を実施していたが、訪問者の行動履歴や所属する企業の規模、所在地などに基づいた細かな商品推薦ができていなかった。より細かな販売促進が展開できるとして、ブレインパッドの自動推薦エンジン「Rtoaster」を採用した。
Rtoasterは、サイト訪問者のクリック傾向や検索キーワードなどを点数化し、最適なコンテンツを表示する。商品の数が膨大なWebサイトでも、商品単位のコンテンツを自動で推薦する。国内では日本航空などで採用実績がある。
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