岡山大学は4月1日から全学生約1万5000人が使うメールシステムをGmailに移行する。学外からPCや携帯電話で情報を確認できるようにし、メールシステムの利用率向上を強化する。
岡山大学は4月1日、Gmailを活用したメールサービスを本格運用させる。全学生にGmailのアカウントを付与し、学生の電子メールの利用率向上につなげる。既存の情報システムとの連携を支援したサイオステクノロジーが3月31日に発表した。
約1万5000人の全学生がGmailを使えるようになる。自宅のPCや携帯電話から電子メールを確認したり、大学からの情報をリアルタイムに閲覧したりできる。在学生、卒業生、退職した教職員にメールアドレスを付与し、同大学が提供するメールサービスを生涯利用できるようにする。発行したメールアドレス宛にメールマガジンなどを配信し、関係者への情報伝達を強化する。
既存の情報システムとの連携には、サイオステクノロジーのシステム構築サービス「SIOS Integration for Google Apps」を活用。既存のメールシステムと企業向けWebアプリケーションサービス「Google Apps」のIDやログインシステムの連携などができる。
既存のメールシステムは、学外からの利用や電子メールの転送設定が難しく、利用者が低下していた。また、毎年約3600人の卒業生にメールアドレスを与えると、メールシステムの管理や増強にコストが掛かる。Google Appsを使うと、運用管理などをGoogleに任せられるほか、新たなアカウントの取得も自社保有型のシステムに比べて安価でできる。
今後、同大学と連携を結んでいる津山工業高等専門学校に導入のノウハウを導入し、同校のGmail導入を支援するという。
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