三菱地所リアルエステートサービス、Ajax対応のWebメールに完全移行拠点ごとの管理を一元化

三菱地所リアルエステートサービスは従業員が使うメールシステムをAjax対応のWebメールに移行した。設定や新しい機能の追加といった運用管理をサーバ側で一元管理できるため、人件費や運用管理の負担を減らせるという。

» 2009年04月14日 12時28分 公開
[ITmedia]

 不動産関連サービスを提供する三菱地所リアルエステートサービスは、従業員800人が使うメールソフトをWebメールに移行し、4月1日から運用を開始した。Ajaxの採用により操作性の向上を図ったほか、拠点ごとの管理設定をサーバ側で操作して管理負担を減らすことを目指した。メールシステムを提供したキヤノンソフト情報システムが4月14日に発表した

 Webメールとクライアントソフトのメールシステムを併用していたが、利用者の操作性の向上を図り、Ajaxに対応したWebメール「CatchMe@MAIL Plus」に統一した。電子メールの本文を書きながらアドレス帳を参照する場合、従来のメールシステムではメールの本文を更新してから、アドレス帳を別のウィンドウで開かなければいけなかった。新システムはAjaxに対応しているため、画面の切り替えにページ遷移を伴わず、Webブラウザの1画面上でこれらの操作ができるようになった。

 カスタマイズ性に優れている点も採用の決め手になった。三菱地所リアルエステートサービスでは、グループウェアや添付ファイルの暗号化ソフトを並行して稼働させており、Webメールとのシステム連携を計画していた。独自のカスタマイズをキヤノンソフト情報システムに委託できることも評価した。

 三菱地所リアルエステートサービスは、新築マンションの販売プロジェクトごとにモデルルームなどの販売拠点を構え、従業員が勤務している。クライアントソフトを使っている場合は、新たにソフトをインストールしたり、管理の設定を変更したりする場合に、同社の情報システム部門が現地で設定をしていた。Webメールに刷新することで、各種設定をサーバ側で操作できるようになり、再設定などに費やしていた人件費や時間を短縮できるという。

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