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» 2009年06月10日 08時00分 公開

キラーウェブを創る(4) ゴルフダイジェスト・オンライン:自社をメディア化する「Web情報武装」の正体 (4/4)

[前野智純,ITmedia]
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動き始めた魅力的な市場、ネットで変革を促したい

 GDOの会員は、約109万人(2007年6月末現在)で、年齢層は10代から60代以上まで幅広い。会員の年収分布は800万円以上が約43%、1200万円以上が約15%だ。ゴルフは一定の可処分所得が必要なスポーツだが、この数字を見てもいかに魅力的な顧客層かが分かる。

 石坂社長は「予算に応じて楽しむという選択肢を増やすには、ネットの役割が大きい」とし、「そのための環境を整備するのがGDOの存在意義」と強調する。たくさんのゴルフ場を紹介し、誰からも予約できるようにする。多くの商品を見せて購入しやすくする。さまざまな角度から情報を提供し、ゴルフに対する理解を深めてもらう。それが日本のゴルフ市場の変革につながると信じている。

 「予約」の分野でGDOの競合にあたるサイトは限られ、ゴルフに特化したものでは競合はいない。GDO以上のゴルフ情報を提供している「メディア」はないし、ゴルフの単独店舗としてネット上に競合といえる「EC」サイトはほかにない。ネットにおけるトップ企業になった今も、「ネットとリアルの境界線を取り払う」ことを目指し、リアルなゴルフ場に対するサービスも強化している。徹底した情報武装は、巨大なゴルフ市場の変革を導き続けている。


 Webの特性を熟知し、それを徹底的に生かす。GDOは、極めて戦略的にWebの強みを最大化する施策を講じている。ゴルフダイジェストという雑誌が同社の出発点であることが、ほかのメディアとの区別をより意識したのかもしれない。いずれにしても、すべてのサイトは「Webでやる意味」を再考する必要があるだろう。

著者プロフィール:前野智純(まえのともずみ)

前野智純

エクストラコミュニケーションズの代表取締役。「キラーWebでNo.1をつくる」をテーマに、コンサルティングやプロデュース、マーケティングなど各種Webサービスを提供している。アイティメディア「オルタナティブ・ブログ」の「キラーウェブがキラーカンパニーを創る」で、Webマーケティング関連の記事を執筆中。著書には「キラーウェブ」 「Webプロデュースのプロが教えるサイト集客のツボ」などがある。


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