4コマ目に出てきた“To the untrained eye”とは、「素人目には」とか「一般人の目には」という意味ですが、eyeは単数形で使うので注意してください。Eyeとは臓器としての「目」や、「目をとめる」などの動詞以外に、「見分ける力」という意味で使うことができます。この意味で使う時はその「能力」を指すので単数形を使うのです。例えば、“He has an eye for good talent”というと「彼は人材を見抜く力がある」となります。そこで「見分ける力を訓練されていない人」を指して「untrained eye:素人目」と言います。
3コマ目にある“So there's that”は、なにか不思議だったり際立つこと、または面白かったり深みのある事柄を説明した後に強調するような意味で付け加えるフレーズです。「全体の状況の中で、この点を考慮する」というニュアンスですが、日本語ではあまり的確な訳語がないかもしれません。例えば、How was the concert?と聞かれたときに、“Well, we had to wait an hour in the heat, and torrential rain hit us soon after the concert started, so there's that.(炎天下の中で1時間待たされて、開演直後に豪雨が降って……推して知るべしね)”という使い方をします。