「因果応報」を意味する英語の慣用句はけっこうあります。一般的なのは“What goes around comes around.”(出ていくものは戻ってくる)、つまり巡り巡って自分の身に降りかかる、また“He that spits against heaven spits in his own face.”は「天に唾を吐く」こと。
さらに類似の表現に“chickens come home to roost”というのもあります。本来は“Curses, like chickens, come home to roost.”という表現でした。語源はさかのぼること14世紀、イギリスの有名な『カンタベリー物語』の最終章「牧師の話」(The Parson's Tale)の中で、「鳥が巣に戻るように災いは戻ってくる」と読者を諭しています。