ハイビジョン映像の編集がより手軽に――ユーリード「Video Studio 10」

» 2006年05月18日 22時41分 公開
[後藤治,ITmedia]

 ユーリードシステムズは5月18日、HD対応ビデオ編集ソフトの最新版「Video Studio 10」を発表した。価格は通常版が1万5540円(税込み)で、6月30日より発売される予定。

 「Video Studio」は、動画/静止画などの素材にトランジションやエフェクトなどを加えて“オリジナル作品”をつくるためのビデオ編集ソフト。「おまかせモード」「クイックDVDウィザード」「VideoStudio(標準モード)」の3つのモードを用意し、初心者から上級者までの幅広いユーザーが用途にあわせた作品づくりを楽しめるのが特徴だ。

ユーリードシステムズ株式会社 プロダクトマネジメント部 部長 今澤浩之氏

 今回発表された最新バージョンでは、ユーザーインタフェースが改良されたほか、HDV対応を強化するさまざまな新機能が追加された。従来は拡張プラグインで実現していたHDVカメラからのキャプチャに標準対応し、MPEG-4カメラで撮影したMPEG-4 HDファイルの入力もサポート。対応ファイル形式であればメモリーカードなどからでもインポートが可能となっている。

 編集機能では、MediaStudio 8で採用した「スマートプロキシ」と、DVD Movie Writer 5でおなじみの「ワンフレーム・マルチトリム」が新たに実装された。スマートプロキシは、ビデオ編集時に中継ファイルを作成することでHDV編集のCPU負荷を抑え快適な操作性を実現するというもの。製品説明を担当した今澤氏は、「これにより通常はコマ落ちしてしまうPCでもHDV編集が行える」と実際にデモを交えながら紹介した。また、サムネイルからカット編集ができるワンフレーム・マルチトリムについては、「トラックをフレーム単位まで拡大できるので、映像の境界が分かりやすく、正確で効率的にカット編集ができる」。

 ただし、編集した映像をHDVカメラに書き戻すことができないなど前バージョン(+拡張プラグイン)での不満が解消されていない部分もある。また、新機能のスマートプロキシは、中継ファイルの作成に映像実時間の2倍ほどを要するほか、編集工程の最後でHDV映像に効果を反映させる際にも3倍から10倍ほどの時間がかかるとのこと。

HDVカメラをPCにつなぐと自動的に認識され「キャプチャの開始」ボタンがアクティブになる(画面=左)。ファイルのプロパティを見ると、映像が自動的にソースと同じサイズ(1440×1080)で取り込まれている(画面=中央)。対応ビデオ形式であればデジカメやメモリカードなどからでもインポートが可能。Everioで撮影したMOD形式のファイルにも対応した(写真=右)
プロキシファイルを使えば編集時のCPU負荷を軽減でき、1.4GHz相当のPentium 4搭載PCでもHDV編集が行えるという(写真=左)。プロキシファイルは、映像ソースのサイズにあわせて自動生成したり、プロキシ自体のサイズも設定できる(写真=中央)。オーバーレイトラックが増加し、最大7画面に分割した映像が作成可能(写真=右)

 さらに、オーバーレイトラックが6本に増加したほか、手ブレ補正や字幕の一括入力(タイムコードと字幕を書いたファイルをインポート)、ドルビーデジタル5.1チャンネル対応、タイムライン上でのチャプタ作成など、ユーザーの声を反映した多岐にわたる機能追加が行われている。また、カット編集で多用されるCM自動検出の精度もサンプル数を増やすことで90%ほどまで向上したという。

ビデオフィルタに「手ぶれ補正」が追加された。補正領域の分だけ画面サイズは小さくなるが、切り捨てる部分の幅は設定できる(写真=左)。手ブレ補正のデモでは、補正が十分でないものや、補正領域が広すぎて被写体を切ってしまう他社編集ソフトとの比較が行われた(写真=中央)。ドルビーデジタル5.1チャンネルに対応したほか、タイムラインに音声の波形表示が可能になった(写真=右)

 一方、入力や編集だけでなく、出力に関しても大幅に強化されている。MPEG-2 HD(1920×1080)やWMV-HD(1440×1080)形式での書き出しに対応し、DVD Movie Writer 5と連携することでBlu-rayおよびHD DVDメディアへの記録も可能になる予定だ(DVD Movie Writer 5の無償アップデータで実装予定)。また、SD画質の映像コンテンツをHD画質にアップコンバートする「PureHD Upscaler」を搭載したのも目を引く。

 ビデオフィルタは48種類、トランジション176種類。さらにボーナスツールとして、3Dタイトル作成ソフト「Ulead Cool 3D 3.0SE」とDVD再生ソフト「InterVideo WinDVD7 Silver」がバンドルされる。対応ファイル形式と価格表は以下の通り。

対応入出力ファイル形式(画面=左)と価格表(画面=右)

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